コルに上がると山頂までは距離にして残り600ｍ程度、標高差は約110ｍだ。前方には目指す山頂部が手にとるように見えていた。「さあ、もうひと頑張りだぞっ」、山頂部直下の急斜面に取付く。 厳冬期にはきっとカリカリの斜面になるのだろうが、さすがにもう雪質的に問題は無く、持参していたアイゼンも必要無かった。ワカンのままグイグイと登って行く。振り返ると思わず「お〜〜っ」叫んでしまう大展望、手前に真っ白な空沼を配して支笏湖を囲む山々が広がる。

コル付近

山頂直下の急斜面を行く

手前に空沼、奥に支笏湖を囲む山々

稜線の彼方に真っ白な漁岳

急斜面を青空に向かって登って行く、そして山頂台地に飛び出すと〜もう欲しいがままの展望が広がる。私は撮影モード全開だっ、おばさんは立ち止まり〜振り返って支笏湖方面を見つめたり〜遠くを指差して「羊蹄山も見えてるよぅ」と言いながら〜サクサクと気持ちよさそうに山頂に向かって歩いて行く。 10時25分、満を持した「7年ぶり、4度目の挑戦」で私達は空沼岳の山頂に立った。林道をスタートしてから3時間25分だった。

頂上台地へ

振り返り支笏湖方面を見る

山頂へ