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山頂からの眺望(パノラマ)

山頂では2名の男性が寛いでいた。夏登山口から登り万計沼から1180mピークに直接向かう冬コースで登って来られたそうだ。

360度広がる大展望、さすがに樺戸山地や夕張山地等の遠望はほぼ霞んでいたものの、近郊の山々は青空の下にクッキリとその輪郭を際立たせながら佇んでいた。「昆布岳は見えないのかしら・・・」「あ〜ちょうど尻別岳の陰に微かに見えてるよ」「こうみると札幌岳と狭薄山は結構離れているね〜」。「ほらっ、竹山も見えてるよ」やはり今年登った山に視線が移る。山座同定を済ませて私達は山頂を後にした。

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手前に狭薄山、奥に無意根山、中岳、並河岳

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左に札幌岳、奥に余市岳〜朝里岳、白井岳

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中央奥に烏帽子岳、神威岳、手稲山や砥石山

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左に砥石山、手前に藤野周辺の山々、奥に藻岩山と札幌市街が霞む

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遠く羊蹄山

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貫気別山と竹山(トリミング画像)

山頂台地の端でザックを下した、眼下の空沼に人影が見えていた。「あっ、登って来る人達だね」、なんとなくうれしくなってカメラを向けた。

まだ時間が早かったので空沼で昼食休憩することにして下山を開始した。コルから急斜面を登った時のトレースに沿ってどんどん下って行く。やがて5名の山スキーヤーとすれ違う。
「クマの足跡見ました?」「見ましたよ、あれは大きかったですね」「尾根の方向に進んでいたんでかなりビビリました」「でも途中で戻っていましもんね」「もうそんな時期ですからね」そんな会話を交わしていると、最後尾の方が「ひょっとしてMLの・・・」「あ〜そうです」。声をかけていただいたのは「デジカメ持って野に山に」のブログでお馴染みのtarumae-yamaさんだった。お互いにネットでその存在を知りながら、初めての出会いだった。仲間の方々も紹介していただき〜短い時間だったがほんのりとした山での出会いだった。

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大展望を目にしながら山頂台地から下る

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空沼の脇を進む人影が見えた

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急斜面をキックターンしながら登るtarumae-yamaさん達

空沼に下り立つ頃、稜線に向かって行く数名のスノーシュー?のグループの声が聞こえていた。コーヒーを飲みながら山頂部を見上げる。小さな人影が直下の急斜面に見えていた。「きっとtarumae-yamaさん達かもね」「もう少しで大展望を手中にするんだな」。軽食を頬張り残りのコーヒーを飲み干し「さあ、下りようか」

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山頂直下の急斜面を登る人影〜tarumae-yamaさん達かな?(トリミング画像)

急斜面を一気に下り、あとはなだらかな尾根を登りのトレースに沿ってゆったりと〜そして林道が近づいた時にもう一度大きくホイッスルを吹いた。もちろんクマの気配は無かった。
ほっとしながら林道を下って行く。「どのあたりからクマの足跡があったんだろね」「あっ、ほらここから来てるわよっ」、尾根取付き(下金山林道との交差地点)から200mほど下った北側の樹林帯からその足跡が続いていた。

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空沼岳から南へ続く稜線に雪庇の張出した崖斜面を見ながら

気温の上昇で雪質はすっかり重く(柔らかく)なっていた。ワカンを装着しているが結構埋まる。「こんな時は山スキーだよね」そんな贅沢を言いながら重い足を運んだ。13時05分金山林道へ到着した。「今日も楽しかったね」そう言いながら車に乗り込み帰路についた。

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林道入口へ

【コースタイム(含休憩時間)】
金山林道入口 07:00  林道交差地点(尾根取付き) 08:00  空沼 09:30  空沼岳 10:25-10:35  空沼 11:15-11:35  林道交差地点(尾根取付き) 12:15  金山林道入口 13:05

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