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868m標高点を過ぎると傾斜は緩んで、多少のアップダウンを繰り返しながらの尾根歩きになる。「ジッ、ジジッ」藪の中から鳥の地鳴きが聞こえてきた。「ちょっと待って、あのあたりに居るよ」おばさんはそう言いながら立ち止まる、、、「あっ、ほらそこの枝に」おばさんがカメラを構えた瞬間に鳥は藪に潜り込んだ。そんな場面が何度も続く、これだから私達の山行は遅々として進まないのだ。

所々で視界が開けるのだが、相変わらず雲海が広がっていた。「う〜〜〜ん、雲海の彼方に大展望が期待出来るかも・・・」そう思いながら940mピークに立つ。前方には屏風岩と山頂部が見えていた。見た目は遠く感じる山頂だが、残り800mほどの距離である。「ちょっと休憩しようか」私達はザックを下して水分補給。少し強い風が吹いていたが木々に囲まれた登山道ではちょうど心地よい。

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オオカメノキの果実

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広がる雲海を見ながら

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940mピークに立つ

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山頂方面を見る

「さあ、行こうか」ザックを担ぎ940mピークを後にする。目の前には屏風岩が近づいて来る。ロープが垂れ下がったところもあったが、特段危険な個所でも無い。補助程度に利用して登ればより安全と言ったところだろう。

深く落ち込んだ南斜面下部に雲が少し舞っていた。「絵になるね〜」そう思ってカメラを構えた時、、、「あっ、屈斜路湖じゃない?」おばさんが叫んだ。良く見ると雲海の切れ間から屈斜路湖の一部が見えていたのである。中央部分に見えるのは中島だろうか?「おぉ〜〜〜雲海の下に屈斜路湖、そして雲海の彼方に雄阿寒岳か」、私はそう叫びながらシャッターを押した。

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屏風岩

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ちょっとロープもあった

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雲海の切れ間から屈斜路湖が見え・・・

屏風岩を過ぎると山頂までは残り500mほどである。約15分ほどで山頂直下の裸地に到着、ここは広い広場になっていて簡易なベンチも置かれていた。右側からは銀嶺荘からのコースが合流している。「いよいよだね!」私達は休む事無くそのまま山頂へ向かった。

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山頂手前の裸地

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エゾオヤマリンドウ

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