凌雲岳、桂月岳を背に尾根を登って行く。歩いて来たコースを目で追いながら、「あんなところから・・・もうここまで来たんだぁ」〜自分の足を褒めてやりたいと思うよりも、遅々とした歩みの連続がこの広大な山景色を次々と制覇して行く事に感じるものがある。山登りの魅力はそんなところにもあるのかもしれない。 お鉢平を囲む山々を楽しみながら、ゆっくりと尾根を登って行く。「もうすぐだよ」私の言葉におばさんは頷きながら一気に登り切った。10時25分北海岳山頂に立った。山頂では数名の登山者が思い思いの方向を見ながら静かに寛いでいた。 |
コケモモ |
エゾツツジ |
チシマクモマグサ(おばさん撮影) |
凌雲岳、桂月岳を背に尾根を登る |
北鎮岳を見ながら |
北海岳 |
北鎮岳方面 |
トムラウシ山方面 |
私は事前に作成したコースタイムを書いたメモを確認した、ほぼ予定通りのタイムである。しかし、これから歩く北海平のコースタイムが読めない。私達は写真を撮りながらだから結構時間がかかるだろう。北海岳では休まずに、前方に白雲岳を見ながら北海平へ向かって尾根を下り始めた。 やがて目の前には大きな平原が広がる、北海平だ。単独の男性が写真を撮っていた、チングルマの群落の奥に見えるトムラウシ山、そんな光景を撮影していたのだろうか。大雪山の広がる光景や咲く花々について言葉を交わす。 |
白雲岳を見ながら下って行く |
広大な尾根の北海平 |
チングルマの群落の奥にトムラウシ山 |
後旭岳、旭岳方面の雪渓模様が美しい。時々ザックを下して水分補給、暑さは心配していたほどでは無かった。じっとしていると肌寒さも感じる程度だから登山にはちょうど良い。「こんにちは〜」これから北海岳方面へ向かう人、白雲岳方面へ向かう人、登山者はそれほど多くは無いものの恵まれた天気に表情は皆明るい。 やがて登山道は白雲岳の山腹の下を進んで行く。所々に残る雪の周辺で花々を楽しみながら、ちょっと時間に余裕を感じつつゆったりペースだ。 |
旭岳方面の雪渓模様が美しい |
白雲岳に向かって進み |
白雲岳の下を進む |
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