山頂からは、眼下に前山と恵山市街〜津軽海峡の海岸線が続き、目を転じると海向山や古部丸山、遠く亀田半島に連なる山々が見えていた。弱いながらも吹く風はさすがに冷たい。記念写真を撮ってすぐに下山を開始した。

眼下に前山と恵山町市街を見る

海向山、古部丸山、遠くには横津岳、三森山や毛無山、三枚岳などが見える

「あのあたりですよね」眼下に紅葉の輝きを確認して、おばさんが言った。「そうそう、ここからは全体が見えないけど〜もっとずっと下まで続いていて、とにかく素晴らしいんですよ。椴法華側に少し下りるだけだから、行きましょう」。そんなsakagさんの声に促されるように、途中から椴法華コースを下って行く。 ツツジのトンネルを潜り抜けると視界が開けて、ブルーの太平洋が目に飛び込んで来た。そして、目の前に展開された北東尾根を包み込む「錦秋」の輝きに歓声をあげたのである。

一旦椴法華コースへ向かって

ツツジのトンネルを抜けると

『海のブルーと白い灯台、黒い溶岩と真っ赤な紅葉〜その中に点在する緑の木々とのコントラスト』sakagさんが事前に何度も言っていた光景、それはsakagさんがご自身のブログで書かれているように〜「錦繍」の表現が相応しい眩いばかりの美しさだった。 「わぁ〜凄い」　「本当だ、これは綺麗だ〜こんな紅葉は初めて見たよ」　「ほら、あそこの濃い赤なんか見事よっ」。私達は興奮しながらファインダーを覗いた。 「素晴らしい紅葉ですね〜最高です」　「ここは本当に綺麗なんですよ、ちょうど見頃で良かったですね」

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