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釣鐘岩手前の木道で先行していたおばさん達に追いついた。「今年朝里岳で出会った人達に挨拶されたわよ」おばさんの言葉に私はすぐに思いだした。朝里岳からの下山時に、これから白井岳まで行くと声をかけられた若い二人連れだ。「冬山で会って、夏山でも会うなんて珍しいね〜」、その二人がちょうど急な雪渓を登って行くところだった。
10時50分、吹き通しに到着である。大勢の人達が周囲に咲く花々を楽しんでいた。私も早速その輪の中に入り撮影開始だ。

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釣鐘岩と熊ケ峰の間を登る(大きな雪渓が残っていた)

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吹き通しへ

昨年は猛暑にたたられて〜ここでギブアップした。「今年は大丈夫だよっ」私は心配そうなおばさんにそう答えた。ひと通り撮影を終えて山頂に向かって行く。どんよりとした暗い雲が周囲に漂っていた。「雨が降ってくるかな」そんな声が周囲で聞こえた。
山頂までは急斜面の登りが待ち構えていた。ジグを切りながらどんどん高度を上げて行く。いつしかうっすらとガスに包まれていた。エゾノハクサンイチゲが群生する様子をカメラにおさめて、山頂直下へ!

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吹き通しから山頂へ向かう

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エゾノハクサンイチゲが群生していた

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山頂直下へ

11時25分、ガスに包まれた夕張岳山頂に立った、もちろん遠望など無い。朝里岳で声をかけてくれたgyoさんたちがいた。「どうも〜しばらくでした」立ち上がったgyoさんは凛々しい!その若さがうらやましいほどだった(gyoさんのブログはこちら)。簡単な挨拶をかわして、私達は直下の広場に下りて休憩した。

12時ちょうど、下山を開始した。まだまだ登って来る人達が多い。吹き通しを過ぎると静かな登山道にかわった。早めに登った人達は私達を抜いてほぼ下山中だし、登って来る人達もここまで来るともうほぼ居ない。私達はまた足元の花々を楽しみながら〜カメラを向けながら〜のんびりと歩き続けた。16時05分、入山ポスト前へ〜「やっぱり私達にとって夕張岳は10時間コースね」おばさんは笑いながら言った。

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コースタイム(含休憩、写真撮影時間)
入山ポスト(ゲート前) 06:15  冷水ノ沢 07:40  石原平 08:35  望岳台 09:10  蛇紋岩露出地 10:05  吹き通し 10:50  山頂 11:25-12:00  望岳台 13:55  冷水ノ沢 15:00  入山ポスト(ゲート前) 16:05
    
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