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雲の平まで来ると行き交う人達はぐんと少なくなる。しかし〜ここに展開される草紅葉は素晴らしい。登山道の左右は紅葉のグラデーションだ。先行するおばさんを追いながら、私はファインダーを覗き続けた。12枚の写真はスライドショーで!

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雲の平を行く

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前方に北海岳を見ながら

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右に北鎮岳を見て・・・

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【スライドショー】 雲の平の紅葉グラデーション
    
雲の平の紅葉を楽しみながら、大きな岩を交わしてひと登り〜やがてお鉢平展望台に到着だ、10時05分。黒岳石室から約50分だった。眼下のお鉢平が一望である。ザックを下してちょっと水分補給。

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お鉢平

すぐ目の前に北鎮岳が見えていた。4年前にやはり同じ時期に登ったきりである。「行って来ようかな〜」「私はここでシマリスやナキウサギを待ってみるから」「えっ?ここにいるのかい?」「わからないけど・・・」、私はここでおばさんと別れて北鎮岳へ向かうことにした。1時間半ほどで戻って来れるだろうと思った。
モザイク状の植生の中を進む登山道、まだ少し残る雪渓を右に見ながら北鎮岳の肩へ向かって砂れきの急斜面を登って行く。立ち止る、息があがっていた。やはり一人になると知らず知らずのうちににペースが速くなっていたようだ。「ゆっくり、ゆっくり」自分にそう言い聞かせながら滑りやすい足元に注意して登って行く。ちょっとした登りだが結構厳しい?立ち止り息を整える、、、「そう言えば〜今日は俺の誕生日だ、誕生日記念に単独で北鎮岳の山頂に立つか、うん」訳のわからない理屈を脳裏に描きながらまた登って行く。

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北鎮岳

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北鎮岳分岐への登り

お鉢平展望台から約30分で北鎮岳分岐に到着。さてここにザックを置いて身軽になって登ろうかと考えていたのだが、、、先行する人達は縦走装備の人を覗いては皆ザックを担いでいる。「いや、俺だって担いで行くさ」おかしな意地を見せながら(誰も見ていないが)北鎮岳へ向かってゆっくりと登って行く。分岐から山頂までは15分ほどである、見た目よりはずっと近い。ただ急斜面のうえに大小の火山れきに覆われていて歩きずらい、「足元注意!」である。
10時50分、北海道第二の高峰である北鎮岳に立った。「うん、誕生日記念に相応しい」私は山頂標識にさわりながら呟いた。

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北鎮岳分岐

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