title

8時40分、馬の背に立った。「わぁ〜〜〜」と声をあげる、吉田岳からピンネシリと続く山並み、そして遠く日高山脈の山々が展開される。ザックを下し、しばし花を忘れて見つめる。「良いな〜〜〜山って」そう実感できる瞬間である。


馬の背からの展望


日高山脈南部の山々をズーム


ピンネシリと吉田岳

アポイ岳山頂に向かって行く。湧きあがる雲が山頂部を包み込む、気温が一気に下がって来た、汗ばみながら馬の背まで登ってきた時とは雲泥の差である。ウィンドヤッケを来て手袋をつける、それで登ってちょうど良いくらいの気温になっていた。

見下ろす岩場に咲くエゾムラサキツツジのピンクに目を奪われる。「今年も咲いていたね」私の声におばさんは頷きながらカメラを向けた。いつもの場所にいつもの花が見られた時はうれしい。
幌満お花畑への分岐を横目にまっすぐにアポイ岳山頂へ向かう。岩場にはヒダカイワザクラやエゾキスミレなどが咲いている。遠い岩場にエゾキスミレの群落を見つけて歓声を上げる。おばさんのズーム撮影の出番だ、200ミリで何とか撮影したが、、、「来年は長いレンズも持って来ようか」


アポイ岳




エゾムラサキツツジをズーム(おばさん撮影)


エゾキスミレをズーム(おばさん撮影)

相変わらず雲が流れ込んでいた、ただ見上げる上空には青空も見えている。急斜面の岩場を登りながら振り返った。「お〜〜〜っ、綺麗だよ、見てごらん」先を進む私の言葉におばさんは振り返って見つめる。青空と白い雲の織りなす光景が素晴らしい。

9時25分アポイ岳山頂に立った、久々に3時間を切って登った。今回はいつもと違って、ここまではある程度花を絞り込んで撮影しようと決めていた。そしてこれから進む吉田岳稜線での花散策に思いをこめながら小休止だ。






登山ものがたりへ 次のページ HOME