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10時ちょうど、私達はユニ石狩岳とのコルに向かって下り始めた。登山口を出発してから3時間を過ぎていた。ユニ石狩岳から下りてきた4名の男女とすれ違った。「こんにちは〜コマクサはまだ咲いていましたか?」「え〜咲いていましたよ」その答えにちょっとうれしくなって「ありがとうございました」とお礼を言う。
    
「あらっ!!!、シマリスよっ」おばさんが小さな声で叫んだ。なんとハイマツの中を動き回っている、そしてハイマツから顔を出して・・・・・その実を食べているようだ。おばさんはもちろんシャッターを押し続けていた。「すごいわね〜こんな様子は初めて見たわっ」。小さなエゾシマリスの力強さを感じる場面であった。

十石峠からユニ石狩岳へ向かう
十石峠からユニ石狩岳へ向かう

コルに向かって下る
コルに向かって下る

ハイマツの中にエゾシマリス
ハイマツの中にエゾシマリス(おばさん撮影)

コルからはいよいよユニ石狩岳の山頂を目指しての登りである。急斜面を覆うハイマツの中に刻まれた登山道を見上げる、このコースで一番辛いところだ。しかし標高差にして約200mほど、見た目よりは時間はかからない。十石峠からはゆっくり登って50分も見れば十分だろう。急がずに〜足元に咲く花々や遠望を楽しみながら登ることだ。

イワブクロが咲き、チングルマもなんとか見ることが出来た。コケモモの実が、、、そしてウラシマツツジの葉の一部は既に赤みを帯びていた。今年の花模様は、、、いったいこれからどんなふうに展開するのだろうか。自然の前に私達はただその経過を見つめて行くしか無いのである。

10時50分、ユニ石狩岳の山頂に立った。

もうすぐ

イワブクロ
イワブクロ

コマクサ
コマクサ

コケモモの実
コケモモの果実

さあ

山頂

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