大槍から山頂まで緩やかな登りが続く、天気が良ければ広がる展望に目を奪われながら歩くところである。しかしこの日はガスの中、それだけにより登山道脇周辺の彩りに視線が行く。ウラシマツツジ、ハイオトギリの紅葉、そして残り花のエゾノツガザクラを見つけて歓声をあげる。たった二つの花がかえって可憐さを盛りたてていた。 |
登山道脇のウラシマツツジ |
ハイオトギリ |
エゾノツガザクラの残り花 |
山頂手前のピークの西側を巻いてコルに出る。指呼の距離の山頂を意識しながらも、秋彩に目を奪われた。一面に広がる草紅葉が鮮やかなモザイク模様を創り出す。ウラシマツツジの紅葉はちょうどピーク、その濃い色合いが周辺を包み込むように広がっていた。 「綺麗ね〜〜〜すごい色よっ」「見ろあの斜面、一面がウラシマツツジとチングルマの紅葉だよっ」途中の広葉樹の紅葉が期待外れだったこともあるのかもしれないが、それを補って余りある美しさであった。こうなると私達のペースは一層遅くなって来る。「こっちから撮った方が良いかしら・・・」「もっと上から狙ってみたら〜」そんな言葉を交わしながらシャッターを押す。 |
コル付近 |
ウラシマツツジとチングルマの紅葉 |
草紅葉のモザイク模様 |
ウラシマツツジの紅葉 |
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