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山頂

山頂の少し手前で、林道ゲート前で会った外国人の男性が下山して来た「お疲れさまでした〜」、変わらぬ流暢な日本語でのあいさつだ。「お気をつけて」そう答えてすれ違った。11時50分、ニセイカウシュッペ山の山頂に立った。

山頂では一組のご夫婦がくつろいでいた。「何も見えませんね」お互い顔を見合わせて苦笑する。軽食をとり水分補給をすませてゆったりと休憩。山頂周辺の紅葉散策も楽しい、チングルマの紅葉の中にシラタマノキの白い果実を見つけてカメラを向ける、ハイマツとウラシマツツジの紅葉のコントラストを狙う、コケモモの残り花を見つけて歓声をあげ、その果実とのコラボに焦点を合わせる、「これぞイワギキョウのロケーション」と言わんばかりの残り花・・・あっと言う間に時は過ぎて行く。

シラタマノキの果実
シラタマノキの果実

ウラシマツツジ
ハイマツとウラシマツツジ

コケモモの花
コケモモの花

コケモモ
コケモモの花と果実のコラボ?

イワギキョウ
イワギキョウ

12時35分、下山を開始した。ほどなく〜登って来る数名のグループとすれ違う〜そして更に・・・次から次へと登って来る。「やっぱり結構人気の山だよね」何となくほっとしながら下って行く。コルの手前で私の好きなアングルを見る、さすがにこのガスの中ではファインダーにその構図は無い。
大槍を過ぎてガスで見え隠れする1742mコブの迫力を感じながら〜下って行く。

コルにて
コルから山頂手前のピークに向かって

1742mコブ
1742mコブ方向を見ながら

下山

やがて傾斜が緩み樹林帯に入って行く。木々で視界は遮られ、見るべき紅葉もあまり無い。
そんな中でミヤマリンドウの残り花を見つけた。花茎が立ち上がり対生する葉がハッキリと見えていた。「わっ、見て見て」おばさんが叫びながら指を差す。朽ちた大きな木の根にビッシリとイワツツジが・・・紅葉した葉に赤い実をつけていた。「う〜〜〜ん、これは花が咲いていたら見事だろうね!」
ジュルジュル・・・すぐ近くで鳴く鳥の声〜「あっ、エナガちゃんだっ、ほらすぐそこに・・・」おばさんがカメラを向けた瞬間飛び去って行った。万事が全てこんな調子の山行は、登山口到着が15時30分。行動時間7時間10分の山行となった。

ミヤマリンドウ
ミヤマリンドウ

イワツツジ
大きな朽ちた木の根にイワツツジが・・・

【コースタイムは参考になりませんので省略します】

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