細い尾根の灌木トンネルを抜けると視界が一気に広がった・・・が、一面濃いガスに包まれていた。登る時から覚悟?はしていたものの、やはり遠望がきかないのは残念である。山登りの醍醐味のひとつは、急な尾根を登りきって・・・山頂に立って・・・その広がる展望に目を奪われる瞬間である。 今回は風が無いのが救いだった、残雪を踏みながら進むと〜イワイチョウの葉が一面を埋め尽くす。「花が咲いていたら凄いだろうね」、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、シナノキンバイと黄色い花々が縁取る登山道を進んで行く。 次々と下山して来る人達とすれ違う・・・ |
イワイチョウの葉が埋め尽くす斜面 |
ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイが咲く登山道 |
ミヤマキンバイ(おばさん撮影) |
シナノキンバイ |
「まるで高根ケ原でも歩いているような感じですね」広くなだらかな山頂へと続く尾根は濃いガスに包まれて、大雪山の広大な稜線を思い出させる。途中で「親沼」「子沼」と名付けられた沼があらわれる。どちらも見事にイワイチョウの葉で縁どられていた。 そして、アオノツガザクラ〜白花と言うのも珍しい。 |
イワイチョウの葉で縁どられた親沼 |
アオノツガザクラ(白花) |
そしてついに〜途中延々と花々を楽しみながら、10時35分狩場山の山頂に立った。登り始めてから実に3時間45分であった。 山頂は私達の貸切だった。ガスは流れているものの上空には青空も広がっていた。「今日はこんな感じなんですね」静かな山頂に彩り鮮やかなヨツバシオガマが咲いていた。 |
山頂の鳥居が見えてきて |
ヨツバシオガマ |
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