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途中で一人の男性が下りてきた、「こんにちは〜もう山頂まで行ってきたんですか?」 「いや〜三つ目の雪渓の手前で止めました、足元がこれですから」、その男性は長靴で登っていた。

しばらく進むとやっと最初の雪渓が見えてきた、標高1200m付近である。ここは雪渓の上部を巻くように登って行く。「9年前はここも雪渓上を進んだような気がするんだけど・・・違ったかな〜」記憶はほぼ曖昧だった。

雪渓
最初の雪渓は立ち入り禁止(お花畑)

登り

小さな雪渓

標高1330m付近で真駒内コースが合流して、目の前に大雪渓が立ちはだかった。「休みましょう」私達はザックを下した。雪渓尻から流れる冷たい水でペットボトルを冷やす、汗を拭い軽食を頬張り〜周囲の花々を見ながら話しがはずみ、そして冷えたドリンクを飲み干す。

「さあ、行きましょうか」雪渓上に慎重に足を踏み出す。気温が上がっているので雪は比較的柔らかい。今回はアイゼンを使用しなかったが出来れば軽アイゼンをつけたほうが安心だろう。

雪渓を渡り終えて〜尾根に向かって急な斜面を登って行く。咲く花々は一段と美しい。久しぶりに見たフギレオオバキスミレ、切れ込みの深い葉に包まれるように黄色い花が顔を出す、傷んだ花はほとんど無い。「この花はこんなに綺麗だったんだね」私は自分の花を見る目が違って来ていると思った。9年前にこの山に登った時の印象として〜このような美しさは記憶になかったからである。

ゴゼンタチバナ、淡い色のチシマフウロ、そして落葉低木の「ベニバナイチゴ」yamazさんはもちろん初めて見るこの花に興味深々である。私もまだまともに撮れた写真は無かったのでザックをおろして慎重にシャッターを押した。

雪渓トラバース
雪渓トラバース

フギレオオバキスミレ
フギレオオバキスミレ

フギレ

ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ

チシマフウロ
チシマフウロ

ベニバナイチゴ
ベニバナイチゴ

ベニバナ
ベニバナイチゴ(おばさん撮影)

細い尾根に飛び出す、南狩場山に向かっての登りは少しワイルドな灌木トンネルの登山道になる。大きな岩を越えたり、木々の間を潜ったりしながら進んで行く〜南狩場山の山頂標識は木にくくりつけられていた。狩場山へ向かう尾根のひとつの小さなピークと言う感じである、もちろん展望は無い。

ちょっとワイルド

灌木

南

オオバスノキ
オオバスノキ(おばさん撮影)

クロマメノキ
クロマメノキ(おばさん撮影)

コケモモ
白っぽいコケモモ

マルバシモツケ
マルバシモツケ

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