さて、842mピークに立つと〜神居尻山山頂部と南東ピークへと連なる荒々しい山容が目に飛び込んで来る。私はすぐにこの光景をカメラにおさめた。ほぼ崖と言えるほどの急斜面、山頂までの細い稜線〜この標高でこれだけの迫力ある光景はなかなか見ることは出来ないだろう。 ほっとして振り返り〜〜やはり楽しみな増毛山地を見る。「あれが群別?幌天狗は?」「あっちは暑寒別岳だね」。山肌の色に吸収されて見逃しそうな黄金山を見つける。「確かsettyanは今週登るって言ってたよね」「ちょうど良いんじゃない?お花も楽しめるだろうし」 そして西へ視線を移動させて見下ろす青山ダム湖周辺、霞む石狩湾の奥にうっすらと見えている白い山、きっと手稲山周辺だろうか〜 |
増毛山地 |
青山ダム方面 |
左から幌天狗、群別岳、尾白利加岳、暑寒別岳、南暑寒岳(ズーム撮影) |
15分ほど休憩して、いよいよ山頂へ向かう。細くて急な稜線に続く登山道〜上部に続く階段も見える。初めて登る人は「えっ、あんなところを登るのかっ」と二度目の歓声?をあげるだろう。 私は先を進むおばさんをカメラにおさめて、レンズを取り替えた。稜線の南側の崖斜面に張りつくように咲く花々を撮ろうと思っていたからである。タカネグンバイだろうか、白い花が斜面を埋めている〜黄色はミヤマキンバイか。この斜面に四季折々に咲く花々は見下ろす登山者の目を十分に楽しませてくれる。 |
いよいよ山頂へ向かう |
稜線の南側崖斜面に咲くタカネグンバイ?(ズーム撮影) |
おばさんはいよいよ核心部の階段を登っていた。私もすぐに後を追った、見上げる高さの階段にウンザリしながら・・・しかしそんな気持ちも稜線脇を彩る花々にすぐに癒されてしまう。 一人の男性が私達を抜いて登っていった。この日初めて出会った人であった、と言うことは〜この日の私達のペースはそれほど遅いものでも無いらしい。「足元に気をつけろよっ」私の声におばさんは頷きながら黙々と登って行く。 |
急な崖縁の階段登り |
ズームで |
登山ものがたりへ | 次のページ | HOME |