アポイ岳から下って行く、そして前方には期待通りの展望が広がった。吉田岳へと続く細い岩稜、吉田岳の彼方に見えるピンネシリ、さすがに奥の日高山脈は見えないものの〜その広がる展望が私は大好きである。「この稜線を歩くんだ〜」そんな思いに気分が高揚して来る。岩場に咲く花々が一段と美しい。 |
アポイ岳から吉田岳へ続く稜線と奥にピンネシリ |
やがてアポイ岳と758mのほぼ中間地点、「さあ〜いよいよ久しぶりのコースに入るなぁ」私は気を引き締めて前方を見た。ここから見る吉田岳はまだまだ遠い印象である。しかし実際は見た目よりは近い。 進むにつれて少しずつガスが湧き上がってきた、そして前方には鋭い吉田岳のピークが・・・「おぅ〜〜〜良い雰囲気だぞぅ〜」久しぶりに出会えた光景に私は小躍りするようにファインダーを覗いていた、、、広角で〜そしてズームでそんな光景をとらえる、楽しくてたまらない。おばさんはいつものペースで淡々と進んで行く。 |
吉田岳が近づいて来る |
湧きあがるガスと鋭い吉田岳のピーク |
758m地点を越えると〜もう山頂は近い。アポイ岳から途中ですれ違ったのは数名程度、途中から吉田岳を見ても〜もう誰もいないようである。アポイ岳から25分で狭い山頂に立った、11時50分。駐車場をスタートしてから4時間35分だった。 ザックをおろし〜ミネラル飲料を飲み干す。静かな山頂はもちろん二人占めだった。軽食を頬張りながら「その時」を待った、霞んでいた山容が段々と見えて来る。「ほらっ、もう少しよっ」私はカメラを構えて待っていた。そしてついにその時が来た〜雲上に浮かぶピンネシリだった。そしてアポイ岳への稜線に押し寄せるガスが見事な光景を展開する・・・「ありがとう〜〜〜〜」声には出さずに感謝をこめてシャッターを押した。 |
758m地点 |
一気に山頂へ |
雲上に浮かぶピンネシリ |
アポイ岳を望む |
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