素晴らしい天気だった、、、もちろん大展望が広がった。「見えてるうちに・・・」などと急いで撮影する必要は全く無かった。ザックを下ろし水分補給をしてからおもむろに視線を投げかける。誰もいないこの場は贅沢三昧〜貸切なのだ。 この十石峠に立って一番先に目に飛び込んで来る光景、それはやはりニペソツ山であろう。どっしりと構えた山麓から盛り上がるようにして尖った山頂部が天を指す。誰もが最初に「ニペだっ」と言うに違いない。その左後方にはウペペサンケ山も見えている。ちょっとだけズームしながらもう一枚、、、いやいや何度もシャッターを押していた。 「あれは・・・あの遠くに見えているのは」「斜里岳じゃないかな〜〜〜」うっすらと霞んではいるもののその山容はしっかりと確認出来た。そしてもちろんクマネシリ山塊や石狩岳方面の展望も広がっていて、、、でもそれはユニ石狩岳からの展望で紹介することにしよう。 |
ニペソツ山と左後方にウペペサンケ山 |
ニペソツ山をちょっとズームで |
斜里岳をズームで |
約30分近くも展望を楽しみながら過ごした。「そろそろ行こうか」そう、ここはまだ今日の通過地点だ、私達がユニ石狩岳のコルに向かって一旦下り始めた時、数名の人達が登って来た。軽く会釈をかわしながらすれ違う。 コルからは樹林帯を抜けて背の低いハイマツ帯に刻まれた急斜面を登る。高度が上がるにつれてますます広大な展望が広がって来るのだからたまらない。十石峠には先ほどすれ違った人たちのシルエットが、そしてその後方にはニペソツ山が、、、きっとニペソツ山を見ながら大歓声をあげているに違いない。私の大好きな光景にカメラを向けた。 れき地の急斜面に時々足を滑らせながらゆっくりと登って行く。表大雪の山々も見えて来た。旭岳〜白雲岳、手前に緑岳か、、、赤岳方面へと大きな山塊が連なる。「赤っぽく見えるよね」「紅葉してるんじゃないかしら・・・」 |
ユニ石狩岳へ向かう |
十石峠に立つ人々と、右後方にニペソツ山 |
表大雪の山々 |
足元の斜面にも紅葉が広がり、そして背後の雄大な石狩連山に包みこまれるようにして登って行く。かなりキツイ登りなのだが、そんな光景を楽しみながら、写真をとりながらのゆったりペースだからあまり苦しくは無い。もちろんそれはこの日の天気によるものだ。遮るものの無いこの急斜面は強風や雨の時には全く逆の状況になってしまうだろう。 |
石狩連山を背景に登る |
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