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上ホロカメットク山からは一気に下る、岩まじりの急斜面だ。「おっと~」浮石に足をとられそうになる、左は断崖絶壁だ~「気をつけろ~~」声をかけながら慎重に下って行く。急斜面を下りてほっと一息つきながら振り返って見る。凄い迫力だ、「あんなところを下りてきたんだよっ」「ここから見ると怖いくらいよね」

すぐに上ホロカメットク山避難小屋分岐に着いた~9時20分。「小屋は帰りに寄ろうよ」そう言いながら進んで行く。

上ホロから~
上ホロカメットク山から一気に下って行く

急斜面の下り
急斜面を下る

振り返る
背後には上ホロカメットク山の山頂部が・・・

火山灰に覆われた細い稜線は小さなアップダウンを繰り返す。一段と荒々しいピークは大砲岩だろうか~~~遮るものの無い稜線に広がる展望は素晴らしい。しかしそれだけに視界不良や強風など~荒れた天気の日はとても危険なコースになるだろう。「ここで強風に見舞われたら怖いなぁ~」一段と細くなった稜線を歩きながら私は呟いた。

稜線を
火山灰に覆われた稜線

進む
稜線歩き


十勝岳が迫って来る~稜線が一番細くなる地点でもある

十勝岳山頂への斜面が目の前に広がっていた。足元のミヤマクロスゲが不毛の山に緑のうるおいを与えている。「もう少しだね、ちょっと休憩しようか~」私達はこれから始まる登りにそなえてザックを下ろした。急斜面をジグザグと登って行く人たちが見えていた。いよいよこれから十勝連峰を繋ぐ最後の一歩が始まるのだが、、、私達は結構淡々としていた。繋ぐと言う事実よりもこの素晴らしい展望の中を歩いている自分達に十分満足していた。

「ちょっと雲が出てきたみたいね」「山頂からの展望はダメかもしれないな~」そう言いながら登り始める、急がずに~~~一歩一歩~~~ゆっくりと~~~やがて山頂に立つ人達が見えてきた。

十勝岳へ向かって
目の前の十勝岳に向かって

登る

見えてくる山頂

10時10分、十勝岳の山頂に立った。日本百名山とあって大勢の人達で賑わっていた。標識の前で一応記念写真を撮り~そしておもむろに周囲を見渡す。やはり流れるガスに包まれていた。美瑛岳方面~~~月面散歩?のコースに一筋の光が走っていた。グランドコースから登って来る人影が続き、、、眼下に広がる不毛の山肌には登山道のトレースが見えている。

写真を撮り終えて休憩していたらsさんご夫妻がやって来た。美瑛岳へと向かったお知り合いの方々と言葉を交わしていたらしい。カメラの話し、今年登った山の話し、、、「それではまた~何処かの山で~」別れを告げて私達も帰路につく。

一応記念写真
 
美瑛岳方面
美瑛岳方面

眼下のトレース
眼下にはグランドコース(望岳台から)のトレースが見える

出会いの写真

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