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高度が上がるにつれてスノーシューのトレースもさすがに消えかかってきた。時々ラッセルを交代するがすぐに「私が行く」とおばさんが先頭に立つ。厳しい箇所意外の登りはもうオマカセ!である。標高900m付近まで来ると前方にうっすらと岩峰が立ちはだかった。休憩しながら見つめていると「わっ、太陽よっ」一瞬の雲の切れ間から光が差す、、、

前回の山行でカメラトラブルに泣いた。今回はアウターの内側に入れて持ち歩いていた。カメラを取り出す、電源ON〜〜シャッターを押す。気温は前回よりも下がっていたと思うのだが順調だった。

後発の二人が登ってきた、「どうも・・・」挨拶を交わして先に進んで行く。少し間をおいて私達も続いた。ちょっとした急斜面に四苦八苦する場面もあった。雪が重くて結構深い、、、

岩峰
岩峰の上部に一瞬輝きが・・・

ラッセル

先行していただいた二人の後に続いたり、ちょっと離れて自分達のラッセルで進んだりしながら、、、いよいよ最後の急斜面を小さくジグを切って登った。風が一段と強くなって来た。無意根千尺高地はもう目の前〜しかしモノトーンの世界に埋もれながら俯きながら登って行く、強風で雪が舞い上がる。

ラッセル2

あぁ〜〜〜強風が

時折ちょっと感じる日差しももう気休めだと思っていた。ここで引き返そうとも思わなかった、残り約300mほど、、、交わす言葉は無い、顔を見合わせながらコースを確認しながら〜〜〜一気に登って行く。見覚えのある樹氷の側を通り抜ける・・・・「このあたりだな」顔を見合わせながら頷く、11時15分。少し先にうっすらと見えた樹氷だけをカメラにおさめてすぐに引き返す。滞在時間は何秒間だったのだろうか。

日差しなんて・・・

モノトーン
山頂付近の樹氷群

少し下って風を避けながらシールを外した、すぐに下山を開始する。視界が悪い、、、強風で登りのトレースは消える寸前だった。重い雪も滑ってみると浮いているうちは意外や意外心地よい、しかしスピードが緩むとズブズブと・・・あぁ〜〜下りラッセル状態!途中で登って来る数名の方々とすれ違った。「重いですよねぇ」「風が強かったですよ」そんな情報交換をする。途中何度か足をとられながらも思いの他楽しい滑りだった〜〜〜一気にスキー場跡を下る。

12時30分、スタート地点へ戻った、、、久々に展望も無し〜しかも強風と恵まれない山行になったのだが・・・こんなもんかと笑顔の帰宅となった。

下山
    
コースタイム(含休憩時間)
無意根山荘跡 08:30  無意根千尺高地 11:15  無意根千尺高地 12:30

2007年1月の無意根千尺高地はこちら

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