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やっと雪が積り始めた・・・で、今度は天気だ。週末になるとどうも天気が下降気味、そして月曜日から晴れ、そんなパターンが続いていた。「どっちだろう、、、明日かな〜〜それとも日曜日?」、金曜日は早めの帰宅を予定していたが、そんな時に限って仕事は遅くなるもの・・・それでも20時前には帰宅出来た。すぐにネットやテレビで天気予報を確認「ヨシ、決めた!明日」

2006年1月13日、私達は豊羽鉱山を目指していた。今回はあのQさんと一緒である。心配していた除雪状況も問題無く、順調に無意根山荘跡前に到着。準備をしているとすぐにもう一台の車が到着、単独の男性であった。幅広い板のテレマーカだ、軽くあいさつを交わして雪の壁を攀じ登りスキー場跡を登り出す。7時50分!

期待していた通りの?深いラッセルが始まった。確かに軽い粉雪ではあるものの30センチ超えのラッセルはなかなかキツイ。15分ほどでスキー場跡を登り切り、ほっとしてそのまま林の中に入って行く。「あれっ、トレースあるよ」先頭を行くおばさんが叫んだ。なるほど、アパート跡方面からクッキリとしたトレースが続いている。スノーシューやワカンなどのグループのものなのか、今日のものでは無いのだが深く刻まれていた。「ほ〜〜〜ラッキーじゃないの、使わせてもらいましょう」

スキー場跡
スキー場跡をスタート

トレース拝借

さてこの日の天気だが、、、予報通りの曇り空、風は弱いものの小雪が舞い下りてくる。「展望は期待出来ないだろうね、これじゃ今日は無意根千尺までかな」天気が良ければ長尾山まで歩いて、美しい樹氷なんかを楽しみたいと思っていたのだが!
トレースに沿ってどんどん登って行く。それにしてもすぐに追いつかれると思っていた単独の男性(仮にTMさんとしよう)が来ない。「どうしたんだろうね、途中で止めたのかな」休憩しながら振り返るとやっと姿が確認出来た。ホッとしながら進んで行く、、、トレースは迂回する予定だった844mポコを登って行く。「これで良いのかい?」「いやぁ、折角のトレースだからこのまま進みましょう」、、、そして先頭を進むあのQさん「あれれっ見当たらない、消えたぞ!」、どうやらここまでだったのか・・・

私達はちょっとショックを受けながら844mポコを下ってコンパスを切る。いよいよ本格的なラッセルが始まったわけだ。あのQさんが先頭を進む、、、「交代しますか〜〜〜」この声かけのタイミングが難しい、「いやぁ〜〜〜もう少し」そう答えるタイミングも難しい、、、「はい、交代!」先頭をラッセルしながらそう叫ぶのもまた難しい!!!おばさんも時々先頭に立つ、、、高度が上がるに連れてますます深いラッセルとなった。

深い雪の中を

おばさんラッセル
おばさんラッセル

高度がぐんぐんと上がってきた、やっと単独の男性TMさんが追いついてきた。何と間違って細いシールを持って来たとのこと、かなり苦労しているようだ。それでも途中からジグを切りながらラッセルしてくれた。深い軽い雪だった、ここ数日で一気に積もったのであろうか。タップリと雪を纏った木々の間にトレースを描きながら登って行く、そんな姿を追いながら私はカメラを構えていた。美しい構図がファインダーに広がって来る。

ん、そんな余裕があったのか?いやいや、私だってたまにはラッセルしていた・・・雪は結構積っていたとは言え、まだ例年よりは少ない印象だ、雪面の凹凸が行く手を微妙に阻む。

大きくジグを切りながら

もう一枚

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