標高842mピークに立つと山頂へと続く細い稜線を境にして右側は切れ落ちた崖となっている。細くて急な稜線に続く階段が見えている。これから標高差100m弱の登りとなるのだが、、、風の強い日には十分な注意が必要である。一旦少し下っていよいよ山頂に向かって稜線を歩き始める。見下ろす崖斜面に張り付くように咲く花、、、「何だろうね」そう言いながらズームしてみる、どうやらタカネグンバイのようである。 |
![]() 山頂へ続く細くて急な稜線 |
![]() タカネグンバイ |
傾斜はどんどん急になり、スッパリと切れ落ちた足元を見ながら俯いて登って行く。「ひょっとして咲いているかも・・・」そんな期待もあったのだが、、、「咲いてるわよっ」おばさんの声が聞こえた。ちょうど咲き始めだった、エゾノハクサンイチゲ!やはり例年よりもかなり早い。階段にひざまずきながらファインダーを覗く、背後に山を入れたら・・・そんな狙い通りのモデルさん?はなかなか見つからない。 「これなんか・・・こっちは咲き始めよっ・・・」おばさんもカメラを構えながら叫ぶ。急な登りも花探しと写真撮影に夢中になっていると辛さを忘れてしまう。 |
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エゾノハクサンイチゲ |
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11時15分、神居尻山の山頂に立った。グループで来た人たちが楽しそうにくつろいでいた。後方から団体で登って来る人影も見える。山頂標識だけをカメラにおさめ、山頂の少し先のピークにあるベンチに腰を下ろした。避難小屋からAコース、ピンネシリ方面へと続く美しい稜線を見つめる。ピンネシリの奥に霞んで見えるのは夕張岳だろうか・・・ゆったりと昼食をとりながら山々を見つめた。 |
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![]() 山頂から続く稜線(右奥にピンネシリ) |
ピンネシリ方面の展望 |
そしてやはり一番印象に残るのは増毛連山だろうか?まだ雪を残し日差しを受けて白く輝く山々は美しい。「まずは全体を写して・・・それからズームで・・・」時折日差しが翳って輝きが失せる。ベンチに座ってコーヒーを飲みながら見つめる。「おっ!」立ち上がりそしてシャッターを押す。 |
![]() 増毛連山 |
![]() ズームで群別岳(左)と奥徳富岳 |
![]() ズームで左に西暑寒岳、中央に暑寒別岳、右に南暑寒岳 |
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