そんなモノトーンの世界にいる私達ではあったが、しかし北方向に目を移すと、うっすらとした青空の下に支笏湖とその周辺の山々が見えていた、樽前山も噴煙をあげている。振り返れば眼下に広がる樹氷が、、、斜面の木々を覆う雪が一面に輝いている。「これだけ見られれば良いんじゃない」私達は立ち止まりながらそんな光景を見続けていた。 |
![]() 樹氷の彼方の樽前山をズーム |
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広い尾根を南へと真っ直ぐに進んで行く、やがてガスに包まれる、視界がどんどん悪くなって来た。周囲には背の低い木やハイマツが所々顔を出す程度である、特に目印となるものは無い。私は最後尾を登り、視界を図りながらピンクのテープを木に結びつけた。万が一と言うこともある。雪面は所々でクラストしているから登りのトレースが下りの時まで残っている保障は無い、今は無風だが突然吹雪となったら、、、もっと濃いガスに包まれたら〜地図とコンパス、そしてGPSを使っていたとしても不安になるものだ。 「このあたりまでかしらね〜去年は」、、、そう言いながらもどんどんと進んで行く。視界は50mほどだろうか・・・先を進む一行の影も霞んで来る。尾根がグンと細くなって来たのを感じる、ちょっと小高い地点まで登ったところが目標の標高約1280m。山頂まで残り500m弱、しかしここから先は左右の切れ落ちた細尾根である。状況にもよるのだろうがアイゼンピッケルの世界だろう。 「ここまでですね」11時35分、この地点が私達の今日の山頂となった。 |
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一応記念写真を撮った、、、山頂へと続く尾根方向を見るのだが、ほとんど何も確認出来ない。「残念だけど、今年はここまで来れたんだから〜途中までトレースもあったし、ラッセルはあまり苦にもならなかったし」「そうだね、最後のこの尾根ももっとクラストしているかと思ったけど、条件的には最高だったのかもしれない」「展望だけよね、無かったのは・・・」 上空に薄日を感じた。「あっ、ほら見て〜〜〜何かうっすらと・・・」「あのあたりよ山頂は」ぼんやりとそれらしき輪郭が見えたのだが・・・結局そこまで。12時00分、下山を開始した。樹林帯の入口まではシールをつけたままで慎重に下って行く。未練がましく時々振り返る。「やっぱり見えないわよね」ほっとしながら?また下って行く。 |
![]() ちょっと振り返って見る |
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樹氷群の彼方に支笏湖と周辺の山々を見る、白老岳は相変わらず日差しを受けて輝いていた。シールを外した、ちょっと様子見で・・・滑り・・・始めた・・・あぁ〜〜〜軽い〜〜〜軽い粉雪である。木々の間を抜けて快調に下って行く。前方に人影を見た、二人連れのスノーシューの方だった、軽く会釈して滑り下りて行く。恵庭岳が見えた、奥には札幌近郊の山々だろうか〜 「ここらあたりにしましょうか〜」標高1100m付近の木々に囲まれた地点で昼食にした。昨年好評だった「シャブシャブ餅でお汁粉」三昧で体を温める。どうやらJAJAさんと一緒の山行では切り離せないものに?なったようだ。 なだらかな林間は粉雪を蹴るように滑り、木々の混んだ急斜面は慎重に・・・ほとんど登り返しも無く大滝工芸館前に辿りつく。14時ちょうど。「お疲れさまでしたぁ〜〜」山頂付近での展望には恵まれなかったものの、期待通りの樹氷群と予想以上の雪質に満足の山行となったのである。 |
![]() 支笏湖方面 |
![]() 中央奥に恵庭岳 |
コースタイム(含休憩時間) 工芸館前 08:00 670m 08:50 825m 09:30 1000m 10:25 1280m 11:35-12:00 1100m付近で昼食(30分) 大滝工芸館前 14:00 |
2004年3月7日、大展望の【ホロホロ山北西尾根を行く】は こちら |
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