上空には雲が流れていた、しかしすぐに日差しも照りつける、、、「暑いねぇ!!!」「真夏なみだよっ」ミネラルドリンクを飲みながら私は言った。馬の背から山頂へ向かって進んで行く、エゾコゴメグサがあちこちに咲いていた。この山で見るのは初めてである「きっと今までは私達が見つけることが出来なかったのよっ」おばさんの言葉に私も頷いた。 「花目」、そんな言葉は無いのだが、私達は花を見つける目のことをさしてそう言っていた。確かに何度も色々な場所で花を見ているうちに、自然と花を見つけることが多くなってきていた。それがまたたまらなく楽しいのだ。もう咲き終えようとしているチシマセンブリ、まだ綺麗に咲いている株を見つけてカメラを向ける。 |
![]() 馬の背からアポイ岳へ向かう |
![]() エゾコゴメグサ |
![]() チシマセンブリ |
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岩場の咲き終わった花々もしっかりとチェックしておく、思わぬ花の存在を知って驚くこともある。もちろんメモを残しておくことが大切だ。写真を撮り終わって周囲を見回すと〜おばさんの姿は無い、特に追いかけることもなく登って行く。間もなく先を進むおばさんの姿を見つける。しゃがみ込み写真を撮っている、エゾマツムシソウだった。 8合目を過ぎるといよいよ山頂へ向かって急な岩場を登って行くことになる。噴き出す汗をぬぐいながら、決して急がずに、、、その花のもとへ辿り着く。「ヒダカミセバヤ」、途中で会った女性の言葉通り〜ちょうど良い感じで咲き始めていた。角度を変えて何度もシャッターを押す。この花は海岸線にも沢山咲いているが、潮風の吹きつけが無い山の上に咲く花はとても綺麗だ!図鑑では葉のとがるものをアポイミセバヤと呼ぶこともあると言う。海岸線で写したヒダカミセバヤの写真と比べてみると確かに葉の形は違っているようだ。 |
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![]() エゾマツムシソウ(おばさん撮影) |
![]() ヒダカミセバヤ |
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![]() 海岸線で撮影したヒダカミセバヤ |
11時15分〜アポイ岳山頂に立った。登山口から3時間15分、ガイドブックの休憩時間を含まない標準タイムが2時間半だから、15分の休憩を途中で3回とるイメージかな〜そんなことを考えながら静かな山頂で早めの昼食! 汗がひいたのを推しはかるように吉田岳への稜線に向かって下って行く。彼方の南日高の山々は見えないものの、吉田岳の奥にピンネシリのシルエットがある。ゴツゴツとした岩肌を見る稜線に溶け込むように進んで行く。 |
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