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「今年はもう山スキーはオシマイかなぁ〜〜〜でもまだ滑れそうだよね!!!」そんな優柔不断な思いを払拭したのが、ネット友のJAJAさん達が海別岳(うなべつだけ)を狙っているらしいと言う事だった。どうやら週末の天気は良さそうである、かなり遠いけど今シーズンの最後を飾る山としては十分過ぎる。ネットで情報を収集して地図を眺めながらルートを検討する、早朝のスタートとなるから前夜は小清水の道駅に車中泊とした。

2006年4月15日早朝、まだ明けきらぬ道駅を出発した。冷えきった大地を走る、斜里が近づくにつれて朝霧が立ちこめ知床の山々のシルエット浮かび上がり、遠音別岳の上に朝日が神々しく輝く。「遂にここまで来たんだなぁ〜〜〜」私はハンドルを握りながら感慨深げに呟いた。斜里市街を抜けると目指す海別岳がクッキリと見えている、「これはいいぞっ、今日は・・・」「綺麗ねぇ〜〜〜」

朝日が昇る

海別岳
海別岳

斜里町から国道334号線でウトロ方面に向かい、朱円を過ぎて大きく左へカーブする国道を直進し、T字道を右折、道なりに進み突き当たり地点が標高194m地点、ここが今回の出発地点である。既に男性グループが出発しようとしていた。

当初の予定ルートは、194m地点から少しダム側に進んだところから十ニ線川の右岸に沿って進み、鹿除け柵を跨いで林道に合流し、ダム脇を通って尾根に取り付くものであった。しかし先行して行った男性グループや次の人も194m地点から真っ直ぐに東に向かって雪原を進んでいた。

「って、事は何かあるのかなぁ〜〜〜とりあえず行ってみようか、途中から当初のルートに合流すると思うけど」、午前6時(予定通り)私達は先行する男性等のトレースを追うように出発した。そして間もなく鹿除けの柵が現れ、ふと見るとゲートがあって開放されたままになっている。「これかぁ〜〜〜だからこっちへ来たんだね。あっ、すぐ先で柵も切れているようだし」納得しながらゲートを通過した。

間もなく林道に合流する、朽ちかけた看板を見ると「海別林道(十ニ線川沿いの林道では無い)」となっていた。先行者のトレースはその林道を途中ショートカットして尾根に取り付いていた。私達は地図を見ながら「へぇ〜〜〜こんなルートがあるんだ、、、」「この尾根ならそんなに急じゃないね」「登りはこの通りに進みましょう!帰りに当初のルートを使うとか・・・」「そうですね」

スタート

鹿除けゲート
鹿除け柵のゲート

林道
海別林道

林道を離れて尾根に取りつく、結構木々が混んでいるが登る分にはあまり問題は無い、しかもそれほど急でも無いから淡々と登って行く。JAJAさん達とは山スキーでは初めて一緒するが、夏山でニ度出会った事があったし、HPでの報告からも凡その力量は把握していた。そして今回同行するにあたっての事前の打ち合わせでも「お互い言いたいことがあったら全て言っておく!!!」ペースで練った山行だったのである。

木々の間を縫うようにして尾根を登り約1時間で518m地点の手前に立つ。「休憩しましょう!」、風もほとんど無く汗ばむ陽気におばさんやJAJAさんは早々とアウターを脱いでいる。少しミネラル補給して出発、518m地点に立つと前方には海別岳が迫る。「おぉ〜〜〜スゴイなぁ〜〜〜何か随分光ってるねぇ〜〜〜まさか凍っているわけでは無いよね・・・」「そうそう、帰りは当初のルートにしましょうよ、この木々の間を滑るのは結構大変だろうし」

尾根を行く

518m
518m地点(写真提供:JAJAさん)

海別岳
海別岳

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