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朝陽が昇る
2006年11月18日深夜、三石町道の駅に到着した。さすがにこの時期になると車中泊している車はほとんど見かけない。少し寝酒を飲んですぐに眠りについた。
翌19日、途中のコンビニでおにぎりを頬張り、一路様似町を目指した。朝陽が昇ってきた、思わず車を下りてカメラをむけた。アポイ岳の上空にはちょっと気になる雲が浮かんでいた。前日の天気予報では「晴れ」だったのだが、カーラジオでは「概ね午後から晴れる」・・・何と言うことだ!!

様似町大通2丁目の信号を左折して「新富」方面へ(道道233号)、約10kmで「エサマンベツ橋」を渡りすぐに右折して林道へ入り約8km、午前7時過ぎピンネシリの登山口に到着した。途中見えていたピンネシリは少し白くなっていたのだが、登山口の階段にさえ雪が少し積っていた。「こりゃあちょっと期待薄かもしれないなぁ」私達はちょっと落胆していた。今回のお目当ては日高山脈の大展望はもちろんだったのだが、もうひとつ見たいものがあった。どうやらこれは来年?への持ち越しになりそうである。

樹林帯をジグザグと登って行く、少し雪が積っていたが歩くのにはほとんど支障は無かった。ただ傾斜が緩んだ背の低い笹斜面では、登山道がハッキリしなくなる。どこでも歩けるからちょっと注意が必要だ。やがてハイマツが現れた、しかしこれはまだほんの序の口と言ったところだったのである。

登山口
登山口

登り1
尾根をジグザグと登って行く

登り2
ハイマツ帯になって

やがて視界がグンと開けて稜線が見えて来た。しかしどうも怪しい空模様であった。チラホラと雪が降ってきた。振り返ってもあの大きく広がる日高山脈は見えていない。もうひとつのお目当ても全くの空振りだ。「どうしよう、この天気じゃあ山頂まで行ってもねぇ」「とりあえず稜線まで登ってみようよ」。835mコブを巻いて稜線に向かって登って行く。

稜線を目指して
稜線を目指して登って行く

やがて登山道はちょっとした岩場となり、その上に雪が少し積っていた。「おっとぅ〜〜〜」足を滑らせてバランスを崩しそうになる私を見て、おばさんは笑う。いやいやこんな所は要注意である。やがて稜線に出ると前方に二つのピークが見えた、奥がピンネシリ山頂である。時々雲が山頂を包みこむ。

「どうしよう、ちょっと明るい空も見えるんだけど・・・」「これから段々良い天気になるかもね、とりあえず今日は山頂狙いにしようか」そんな言葉を交わしながらザックを下ろして休憩した。微かな踏み跡を辿って南側の展望を見た、「ダメだねぇ〜〜〜こりゃあまたお預けか・・・」、2週間前に登ったピセナイ山も展望には恵まれなかった。「今年はどうも調子が悪いねぇ〜〜〜まあ全般的に天気が悪かったからね」そう自分に言い聞かせながらも、2週間ぶりの登山は私達には新鮮だった。

稜線を目指して
稜線は近い

見えた
左が山頂

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