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山頂へ向かって稜線を歩き始めた。もう高度差はあまり無い、しかし5年前に登った時の記憶を辿るとこれからハイマツとの闘いが始まる筈だった。そして歩き始めて間もなくそれを思い知らされることになる。いや登山道は5年前よりももっとハイマツに覆われていたのだった。
先を進むおばさん、時々ハイマツに跳ね返されていた、時々叫んでいた、時々姿が見えなくなったと思うとハイマツだけが揺れていた。

稜線歩きだよ
稜線歩きが始まった

格闘

すぐ目の前に957mコブが迫る、しかし行く手を阻むハイマツでなかなか進まない。「ヨイッショ!!〜〜こりゃしょうぅ〜〜〜」私も掛け声をあげながらハイマツを押しのける。
957mコブは巻いて行く、やがて前方にはピンネシリの山頂が迫る。「見た目よりは近い筈だ」そうわかってはいるのだが、、、

格闘なのだ
ハイマツとの格闘は続く(前方が957mコブ)

山頂が目の前に
前方に山頂が〜〜〜

ピンネシリの奥にちょっと霞んでいたがアポイ岳が見えてきた。「こりゃあ、展望はダメかもしれないなぁ〜〜〜」いつもならすっかり登る気力を失っているところだが、この日は意外と楽しかった。2週間ぶりの登山、久々に?山を歩いている喜びが霞む展望さえも気にしなくなっていたのだ。

アポイ岳も見えて
アポイ岳(右後方)が見えて

さあ、もう少し

山頂を西側から周りこむようにして登って行く。吉田岳からの縦走路と合流して岩場を登りきるとピンネシリ山頂である、9時55分。登山口から2時間20分だった!山頂標識の前にザックをおいて写真を撮った。

ひと登り

としさん風に〜

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