ペケレベツ岳 1532m

急斜面を登り切って肩に立ち、「山頂まであと500m」の看板を見て、、、おっさんはワナワナと震えながら自分の予測の甘さに気がついたのでした。「まだ、、、、500mもあるのかい?そうだったっけ・・・」、、、

でも肩まで上がると山頂はもう目の前です。眼下に広い十勝平野を見ながら、そして最後はハイマツトンネルをくぐり抜け、10時25分、快晴無風のペケレベツ岳山頂に立ちました。

山頂
肩に上がると山頂が見えて

記念写真

山頂はハイマツに囲まれてはいるものの、少し南へ行くと日勝峠周辺の山々が望まれるわけであり、それは今年3月〜4月にかけて山スキーで歩いた日勝ピークであり、沙流岳であり、双珠別岳であり・・・強風、吹雪き、寒さ、視界不良等などあんなに厳しかった山々は、今おだやかな広がりと優しい山容で佇んでいたのでした。「あそこを歩いたんだねぇ〜〜〜来年はあっちまで・・・」

ちょっとだけ頭が見える狩振岳や上滝山、そしてもうひとつの双珠別岳などを確認して、遠くへ目をやるとトマム山が見え、、、彼方に霞む夕張岳から芦別岳・・・

山1
手前に1445m(日勝ピーク)、奥に双珠別岳と狩振岳、トマム山、彼方には芦別岳が霞む

山2
手前中央に沙流岳と上滝山、彼方に夕張岳、芦別岳が霞む

そして視線を南へと移して行くと、ペンケヌーシ岳へと続く山並みが広がっているわけでありぃ〜〜〜「おやっ?あのピョコンと二つ飛び出したピークは???」おっさんはその特異な形を指差しました。「チロロ岳じゃない、方向から言って」「そっかぁ〜〜〜本峰と西峰かぁ〜〜〜こんな風に見えるんだ、、、そう言えば3月に沙流岳に登った時にも途中からちらっと見えていたよね」

さらに芽室岳西峰から本峰、久山岳、剣山と日高の山らしい鋭い稜線が続き、十勝平野へと落ちこむ。「良いねぇ〜〜〜これだよ、これだぁ」おっさんとおばさんは久々の山並みを堪能しながら、しばし佇んでいたのです。

山3
右手前にペンケヌーシ岳、左奥にピョコンと顔を出すチロロ岳本峰と西峰

山4
奥右側から芽室岳西峰(パンケヌーシ岳)、芽室岳、久山岳、剣山

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