極楽斜面を滑り降り、辛い登りに耐えて下山

「降りましょう」私達はすぐさま下山開始した。強風、視界不良のカリカリ斜面、雪面から頭を出すハイマツや木々の枝に注意しながら、慎重に横滑りで高度を下げる。足元をすくわれそうになりながら滑る、、、いや歩く!!!

下山開始
下山開始

標高約1350m付近までは硬い雪面やブッシュと闘いながらシールをつけたまま慎重に下った。「このあたりから行きましょうか」koyaさんの声を合図にシールを外す、滑降開始である。

一定の斜度を保ちながら疎林の間を大きく波打つように広がる大斜面、軽い、軽い、そっと沈みこむフカフカの粉雪、「すごいぞっ」「こりゃあ最高だぁ〜〜〜」、、、「楽しいねぇ!」満面の笑顔を浮かべながら一気に滑って行く、標高差約300mの極楽斜面が私達を待っていてくれたのである。慎重派の?おばさんも何度か転びながらもドンドンと突っ込む!「イヤッホ〜〜〜」私達だけの叫び声が広がっていた。

そんな楽しい事ばかりが続く筈は無い、スノーブリッジを渡りホットコーヒを飲み干し軽食を食べ終わると、私達を待っていたのは日勝ピークへの登り返しだったのだ。最初からわかっていた事とは言え、、、一段と強く降って来る雪と、消えかかっている下りの(往路)トレースを追いながらの無言のラッセルは厳しいものだった。「まだか、、、まだか、、、ラッセル交代しましょう」、、、

やっと登りつめて北斜面へ出てシールを外す頃には、視界不良の真っ只中、、、足元が見えない〜〜〜慎重にターンを繰り返しながら下る、、、スタートした時よりもかなり雪が積ったようだ、登る時にはあれだけあった滑り降りたトレースなど全く見当たらない、沈みこむとやけに凹凸を感じて引っかかる、、、「おっと〜〜〜〜ぅ〜〜〜」

突然視界が開けてきた、国道が見えて来る。雪質もやっとおだやかになりホッとしながら滑り降りる。

キツイ登り
日勝ピークの南斜面の登り返し

滑り降りる
日勝ピーク北斜面を滑る

「ご苦労さま・・・また来てね・・・」そんな言葉が聞こえてきそうな青空が一瞬広がった。「まあ、これはこれで一応の区切りがついた事でもあるし、極楽斜面も味わえたし、もちろんピークも踏めたしね、、、良かったんじゃないの」私達は笑顔を見せながら沙流川温泉へと向かった。

又ねぇ〜〜〜

    コースタイム(含休憩時間)
日勝峠 09:00  日勝ピーク1440m 10:15  スノーブリッジ 10:50-11:05  ペケレベツ岳 12:45
ペケレベツ岳 12:50  スノーブリッジ 13:35-13:55  日勝峠 15:40

GPSトラック
GPSトラックログ

ちなみに紅葉が美しい2005年秋のペケレベツ岳を見てみる?

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