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標高約600m付近で山頂から南西に延びる比較的細い尾根のひとつに取付いた。強い陽射しが照りつけていた。「これが2月の雪山なんですかねぇ〜〜〜」koyaさんがちょっとあきれ顔で言う。確かにそうだ、暑いと感じるほどの陽射しである。雪もちょっと重くなってきていた、、、
何となく私が先頭になった・・・尾根を登って行くとまた作業道を進んでいることに気がつく、「へぇ〜〜〜こんなところまで」と思っていると突然見当たらなくなり、地図を見ながらコンパスを切って登って行くとまた作業道にぶつかる。そんな繰り返しをしながら大きくジグを切り急斜面を登って一気に高度を上げる。

少し傾斜が緩んだ地点でおばさんと交代する。少し風も出てきて脱いでいたアウターを着こむ。

作業道跡

尾根を登るにつれて少しずつ木々が疎らになってきた。しかしまだ疎林と言った感じは無い。「この雪だし(重め)、この木々の状態じゃあ滑りはちょっと楽しめそうに無いですね」「ちょっとねぇ」koyaさんと顔を見合わせながら呟く。
そうなると展望に期待のかかるところなのだが、、、どうも薄い雲が上空に流れているようであり、眼下には平野部が広がっていてイルムケップ山周辺の山々がクッキリと見えているのだが、、、遠望はイマイチ霞んでいたのだ。「ちょっと絵にはならないなぁ・・・」とひとり呟き(ボヤキとも言う)ながらシャッターを押した。

のりちん行く

イルムケップ
イルムケップ山周辺の山々

標高約750m付近から尾根は広がりを見せはじめ、段々と傾斜も緩んで美しい疎林となってきた。滑りとしては絶好の場面なのだが、、、「もうちょっと雪が、、、粉雪が欲しいですね、、、ちょっと重いし、、、この傾斜ではスピードも出ないだろうし」

こうなるともう撮影に専念するしかない、私は最後尾を進みながら一行のトレースを離れて、シャッターチャンスを狙っていた。

そそそ、、、

疎林帯
なだらかな疎林帯となってくる

「真っ白な雪面と青空!」そんなコンセプトで迫ってみてはどうだろうか、、、なんて偉そうにカメラを構える。ファインダーを覗く、、、なだらかな斜面を登って行く一行、そして青空の彼方に消えて行く・・・でもその青空がどうも納得出来ない、薄く流れる雲はどうしてもこれから展開されるであろう大展望を邪魔しそうな気配を感じるのだ。
「ま、これも人生〜だよっ」等とわけのわからぬことをひとり呟く・・・

コンセプトその1

コンセプトその2

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