大晦日には小喜茂別岳で登り納め、そして元旦には〜〜〜2007年1月1日、私達は5時に起床してお雑煮を食べ、すぐに車に乗り込んだ。行く先は豊羽鉱山、2005年度末で廃鉱となり今は残務整理が続いていて、至る道路はまだ除雪されている。ヘアピンカーブの手前に「この先、鉱山用地につき立入禁止」の看板があり少し先でゲートが閉じられていた。当初は5年前に一度登っている「美比内山」に登るつもりだったのだが、ゲートを超えて用地内を通過しなければいけない。もちろん元旦とあって関係者の人影も無い。許可を得ることも出来ない。

予定を変更して先ほどの看板前に戻り、広く除雪されたスペースに車を止めて大沼山を目指すことにした。今回は駐車状況が不明だったので、どちらの山になってもと地図やGPSデータは準備してあった。この山には2005年3月に一度挑戦していたが、天候不良で875mピークで引き返していた。今度こそと言う思いもある。幸い沢沿いにうっすらとトレースも残っている。

午前8時30分、トレースに誘われるように沢沿いを進み始めた。天気は良い、、、しかし来る途中から見た無意根山方面は薄い雲に覆われていて霞んでいた。クッキリとした青空では無いようだが午前中は持ちそうな天気である。沢沿いに進んで沢止めダムを越えて尾根に取りついた。積雪状況によってはもっと手前からも取り付けそうだし、旧豊羽小学校のグランド付近からも登れるようだ。いわゆる学校尾根と言われる由縁らしい。

ここもまだ雪が少なくて小木がややうるさい。右へ左へと交わしながら進んで行くにつれて傾斜もどんどんキツクなって来る。トレースはそのまま直登気味に進んでいたが、私達は少しでも木々の少ない、そして登り易いところを選んで少し東側へと回りこむようにして登って行った。木立の間から陽射しがもれて来る「ほらご来光だよっ」そう言っておばさんと少しだけ、合掌!!!

こんな看板が
    

沢に沿って
沢沿いにスタート

沢止めダムの横を
沢止ダムの横を

尾根とりつき
尾根に取りつく

やっと傾斜が緩んできて疎林となって来る。背後に広がる定山渓天狗岳に歓声をあげ、新雪を気持ち良くラッセルしながら進んで行く。上空には薄い青空が広がっているのだが、、、やはり何となく雲の流れも感じる。「東側はすっきりと晴れているようなんだけど・・・」「でも前回来た時よりはずっと良い天気よ、、、雪質だってまあまあじゃないの」。前日の小喜茂別岳でもそうだったのだが積雪が少ない割には軽い粉雪なのだ。

雪は白いのだ

840mポコ付近
840ポコ付近を行く

登り始めて約1時間で875mポコの西側を巻いて行く。少し思いきって木々の混んでいるギリギリのところを進んだ。帰りの登り返しを出来るだけ少なくしたいから、、、良い狙いではあったが早く下り過ぎて、結局は沢地形にそって少し進みコルへと辿りつく、9時40分。

2年前に撤退した地点を確かめながら「休もうよ、これからは山頂へ向かって登りが続くんだから」そう言ってザックを下ろし、コーヒーを飲みながら地図を見る。距離的にはもう全行程の半分以上来ているのだが、ここからはよどみない登りとなりそうである。

875mポコを巻いて
875mポコの西側を巻いて

いよいよ山頂へ向かって広い尾根を登り始める、当初登る予定だった美比内山に陽射しがあたって輝いていた。「背景がちょっとね、、、青空だったら良いのに・・・」「こっちと同じようじゃないかしら」そう言いながら視線を移すと、定山渓天狗岳が青空の下に聳え立っていた。私は昨年暮れに買い替えたばかりのカメラのズームレバーを引いた、グーンとあの独特な山容の岩山が迫って来る、シャッター音が心地よい!

ペーペナイ山
美比内山

定山渓天狗岳
定山渓天狗岳

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