title

2006年10月14日シャクナゲ岳を下山後、私達はニセコ道の駅に向かった。今年は音更山をはじめ4度案内していただいた「山の花紀行」の管理人yamazさん、akamさんと待ち合わせしていたのである。「ニセコの紅葉も綺麗ですよ」そんな私の言葉に「それでは・・・」とお二人にとっては遠路の旅となったのである。車中で打ち合わせ?をして早々と眠りについた。

翌10月15日、koyaさん、そして久々の同行となったお恵さんも到着。明け方まで降っていた雨は止んだものの、上空はどんよりとした曇り空「まあ、天気予報ではだんだん良くなるようだから・・・」と、慰めあいながら?出発である。

出発地点の五色温泉駐車場に7時過ぎに到着、天気のせいだろうか閑散としていた。「五色温泉からイワオヌプリと小イワオヌプリのコルを抜けて大沼へ、そして戻ってニトヌプリへ登って五色温泉に戻る」天気次第ではもう少し周ろうかとも思っていたのだが、結局昨年と同じコースを歩くことにした。

ここが登山口かな

五色温泉からイワオヌプリの入林届けのあるところまで歩いてあ然とした。「こりゃ、先週と全く変わっていないねぇ」koyaさんが驚きの声をあげた。「そうそう、このあたりは去年は見事だったんだから・・・」、ガスに包まれながら目の前の急な階段をもくもくと登って行く〜〜〜足取りは少し重い。

小イワオヌプリのコルを抜け、火山灰地の斜面を横切り尾根に出ると、眼下には硫黄鉱山跡の紅葉が広がる筈なのだが・・・「やはりダメですねぇ〜〜〜」そう言いながら尾根を下り、鉱山跡に出て硫黄川を渡った。もちろん陽射しが無いせいもあるのだが、あの秋の輝かしい彩りは無く、むしろ初冬の雰囲気さえ感じとれる。

視界が悪い時には要注意の火山灰地のコースを抜けて大沼へと向かった。小さな湿原を過ぎて少し登って行くとやがて大沼が見えて来る。

硫黄川
硫黄川周辺

火山灰地を行く

沼をぐるりと周りこんで(これが結構長い)湖畔に辿りつく9時30分。誰もいない沼は変わぬ静けさで私達を迎えてくれた。上空に少し明るさが感じられる、「晴れてきそうですね」そう言いながらしばしノンビリと過ごした。

大沼です
大沼にて  写真提供:koyaさん

大沼を後にして鉱山跡に戻り尾根を登るころには青空がぐんぐんと広がってきた。ワイスホルンの緑が美しい〜「ちょっと休憩しましょうよ」ザックを下ろして眼下の紅葉を・・・あぁ〜〜変わらぬ彩りにため息が出そう!しかしこの頃にはもう紅葉はしっかりとあきらめていた訳であり、そうなると好天の下のニセコ山系を楽しもうと切り替えは早い。

ワイスホルン
ワイスホルン方面

休憩だよっ
写真提供:koyaさん

見上げる高さの小イワオヌプリ、前方に電光石火に切られたニトヌプリへと続く登山道を見ながら、急なザレ場を下って行く。「このあたりからの紅葉もほんと素晴らしいんですよ」私は何度もそんな言葉を繰り返す。yamazさんは夏山のニセコ山系は初めてである。私の言葉に頷きながら大雪山や十勝連峰とはまた一味違った光景を楽しむようにカメラを取り出した。

小イワプヌプリ
小イワオヌプリを見上げる

前方にニトヌプリ
ニトヌプリのコルへ向かって


登山ものがたりへ

次のページ

HOME