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西別岳、それは昨年の11月6日札幌から400kmで登山口に立ち、濃霧の中の山行だったわけであり「来年にはきっと・・・」と誓っていた山であり、、、時は流れて2005年9月10日、おっさんとおばさんは再度の挑戦を始めようとしていたのでした。

国道241号線で阿寒湖畔を抜けて弟子屈町へ、ここから国道243号線を虹別へ向って15km進み、道道養老牛・虹別線へ左折(養老牛への標識あり)、更に約3.2km地点で「西別岳登山口へ」の看板を見て左折、あとは登山口まで何箇所か設置された案内板を見逃さぬように、右へ左へと繰り返しながら約9km進むと広い駐車場と西別小屋のある登山口です。

途中の林道からは山頂方面の山並みが見えていました。「今日は大丈夫だよ、少なくても去年のような事は無いよね」おっさんとおばさんは顔を見合わせて頷いていたのでした。もう既に二人の方が先行しているようですし、女性4人組の方々も駐車場に到着しました。午前7時50分、登山口をスタートです。

カラマツ林に囲まれた登山道の両脇はとてもきれいに笹刈りされていました。カラマツ林を抜けると大きな看板が立てられていました。
「懸命に生きる高山植物の姿を知って、盗採がいかに心ないことか分かって下さい。違法な採集はやめましょう。標茶山岳会」繰り返される盗採に対する悲しい願いの響きが伝わる看板でした。


西別小屋
西別小屋と左の建物がトイレ

スタート

「うぐいす谷」を過ぎて「がまん坂」へ、「ここからだよね、結構キツイんだ、この坂は」と俯き加減に登って行くのですが、どうも雰囲気が良く無いのです。なにやら上空には雲が漂い始め、そして坂の上部にはもう雲が流れていて!!!
「おいおい、、、おいおい、、、ちょっと待ってよ、それは無いだろぅ〜〜〜」おっさんの叫び声が完全に無視されて前方の視界は白っぽくなってきて、当然おばさんの足取りも重くなり思わず「休憩しようか」と力無くザックを下ろすわけでぇ〜〜〜「しかしまぁ〜〜〜さっきまで見えていたじゃない、それが何でこうなるの〜〜〜いい加減にして欲しいよ、バッカヤロー」おっさんは思いつく言葉を羅列しながら、ふてくされていたのでした。

がまん坂を登りきるとダケカンバ林に突入、傾斜も緩み山頂へと続く稜線歩きとなるのでした。第一お花畑を過ぎてまた細いダケカンバ林!


がまん坂
がまん坂

第一お花畑
第一お花畑

ダケカンバ林

「だけど去年よりはマシだよね、ちょっと先は見えてるしぃ・・・だけど、天気予報は確か秋晴れだったよね、あぁ〜〜〜こうなりゃお花モードだぃ」、二人はそう叫びながら、数少なくなった花々に狙いを定めたのです。こうなるともういつもの事ながら、進んでは止まり、また進んでは止まり、カメラを構えてしゃがみこんではパチリ!とりあえずそんな花々を紹介します。

ナガボノシロワレモコウ
ナガボノシロワレモコウ

ナガバキタアザミ
ナガバキタアザミ

ツリガネニンジン
ツリガネニンジン

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