なだらかな広い尾根も、重い雪に悪戦苦闘

859mポコは南斜面をトラバース、コルからはチラっとフレ岳へと向かうルートを見定めながら進路を東へとり、いよいよ山頂へ向かって広くてなだらかな尾根を進んだ。この頃から目印のリボンが目立つようになって来る。確かにこの尾根で吹雪かれて視界不良になれば怖いところだろうが、、、

トラバース
859mポコの南斜面をトラバース

広くなだらかな尾根
広くなだらかな尾根が続く

コルからのなだらかな登りは山頂まで約1km強、5年前の山行でもそうだったがその単調さ故に凄く長く感じてしまう。行けども行けども登りが続くと言った印象である。

そんな辛さを忘れさせてくれるのが、木々の間から見えた光景だった。「あっっ、羊蹄山よっ!!」おばさんが叫ぶ、羊蹄山と尻別岳、そして貫気別山と先日登った竹山、昆布岳もうっすらと見えている。今回期待していた展望は支笏湖周辺だったからことさらうれしい。「こんなに見えるんだぁ〜〜〜」私はそう叫びながら木々の間を抜けてシャッターを押した。

羊蹄山だよ
羊蹄山と尻別岳

貫気別山
中央に貫気別山、左に竹山、右にうっすらと昆布岳が見える

「ちょっと、、、休もう、、、」おばさんが辛そうに言う。私もかなりダメージを受けていた、重い雪である。その雪はシールにくっつき、ダンゴ状になる。シールワックスを十分に塗っておいたせいか簡単に払い落とせるのだが、またすぐにくっつく。「ヨシッ、休もう、とにかくユックリしよう」、スキーを脱いで足元を休める。

山頂は近いのだが、、、ペースはどんどんと落ちて来た。俯きながら一歩一歩まるで数えるかのように歩を進める。と、、、木々の間から白い山並みが見えて、、、「おっ、無意根山だぞっ!」「わぁ〜〜〜綺麗ね」、そう叫びながら撮影タイム&休憩タイム!!登って行くにつれて期待していなかった山々も見えて来た。

重い!!!

無意根山だっ
右に余市岳、中央に無意根山〜中岳と続く山並み

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