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「今週はどうするの・・・」おばさんが呟く、ちょっと仕事が忙しいものの何とか土日は休めそうだ。今シーズンに狙っていた山々を振りかえってみる「チトカ〜別狩岳〜〜班渓幌内〜・・・」そう言えば目国内岳の夏道ルートがまだだった、早速koyaさんとノンキーさんに連絡をとる。2007年3月17日、koyaさんの車に同乗させてもらい新見温泉前へ〜既にノンキーさんは到着していた。久々の新見温泉だった。

「夏道沿いに稜線を歩いて登ってみたい」koyaさんもそう言っていたし、ノンキーさんは冬の目国内岳には立っていない。午前8時、冬期間閉鎖の道路をスタートだ、最近のものだろうかしっかりとしたトレースが続いていた。その上に前夜から今朝にかけて降ったと思われる雪が積っていた、サラサラ粉雪である。しかし、、、その下はモナカ状態〜koyaさんと顔を見合わせて苦笑い!

ヘアピンカーブから道路をショートカット、夏道登山口を目指す。この日の天気予報は曇り時々雪、「いやっ、天気図を見る限り時々晴れだと思うよ、まあ天気が悪かったら久々の新見温泉を楽しめば良いし」、そんな私の予想は今のところ当っているようだ。

スタート
スタート

ショートカット
ショートカットして

約1時間で夏道登山口付近に到着、そのまま前目国内岳方面へと一直線に登って行く。雪は降っていないものの雲の流れも速く時々差す陽射しをも覆い隠す。「前目国内岳は登らないですよね」そんなkoyaさんの声に「登りたい!!」とノンキーさんが叫んだ。

「えっ、だって前目国内岳には以前一緒に登ってるじゃない〜〜」「あっ、ゴメン勘違い〜目国内岳のこと、今日は登りたいの」ノンキーさんは気合が入っていた。前目国内岳の南斜面をトラバースして進んで行く。

思えば目国内岳には何度も挑戦?していた。2002年2月には天候悪化で前目国内岳まで、3月には温泉まで行ったものの天候悪化で中止、そして4月には沢ルートでやっと登頂!そして翌シーズン2003年1月は沢ルートから時間切れで862m地点の先まで、、、さらに2004年1月には急遽の予定変更で白樺山へ!、、、そして今回は3年ぶりの挑戦だった。

稜線へ向かう
夏道付近を登る

前目国内岳をトラバース
前目国内岳の南斜面をトラバース

トラバースを終えるころ前方には目国内岳へと続く稜線が見えて来る。上空は青空だが北側から次から次へと雲が流れこんで来ているようだ。「今朝は岩内側から山が見えていたの?」「いや、雲に包まれて全然見えなかったの」そんなノンキーさんの言葉にちょっとガックリ!

コルが近づくにつれて迫る稜線〜北側に張り出す雪庇から落ちこむ斜面に迫力を感じながら進んで行く。

稜線〜〜〜
山頂へと続く稜線が見えてきた

迫力があるね

時々上空に広がる青空はその稜線の大きさを誇示するかのような効果があった。私は少し離れてそんな光景をファインダー越しに見た。山頂を覆い隠すように流れる雲、強い風にのって舞う雪〜、そしてその大きく広がる山容とコルを目指して進む小さな点・・・その小さな点は白い稜線の中に吸い込まれように進んで行く。

コルに降り立つと一段と風が強くなった、風の通り道だ。「もうちょっと我慢してあの岩陰付近まで登って休みましょう」koyaさんはそう言ってラッセルを開始した。この日もラッセルは浅かった、別狩岳でもそうだったが最近の暖気で一度固まった上にサラッと積った雪、、、真っ白な斜面を登って行く。

コルへ向かう
コルへ向かって進む光景は豪快だ

コルを行く
コルを行く


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