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遠望
左から妙敷山、伏美岳、ピパイロ岳(芽室町中美生付近にて)

伏美岳、それは3年前、2002年10月12日〜13日伏美岳〜ピパイロ岳〜1967峰と縦走して、その長い従走路の苦しさと、広がる大展望を手にしていた山であり・・・「又見たいね、あの日高の山並みを・・・でもピパイロまではキツイし、やっぱし体に優しい山登りが健康的だしぃ」???「そうね、伏美岳に行きましょう、きっと晴れるから」
2005年10月9日、おっさんとおばさんは伏美岳登山口に向っていました。車窓から見える北日高の山並みはことの他美しく、肥沃な十勝の大地の彼方に鎮座する山々は、おっさんとおばさんの大好きな光景であり、道路脇に車を止めてカメラを構えるおっさんだったのです。

「今日はきっと大勢の人が登っているわよ、こんな天気だし」そんなおばさんの予想通り、登山口には既に10台以上の車が止まっていてぇ〜〜〜「こりゃあ今日はピパイロに向った人も多いんだろうね」そう呟きながら入山届けを見ると、なにやら見覚えのある名前が(toshさん)書いてあるわけでぇ・・・

午前7時25分、二人は登山口を出発しました。すぐに丸木橋を渡ると登山道は大きくジグをきりながら進みます。「もう紅葉はオシマイのようね、でもあのへんは綺麗よっ」

橋

ちょっと紅葉

やがて斜度が増して来ると小さくジグザグと進んだり、ほとんど直登気味に登ったり、、、風も無くそれほど寒くもなく、かと言って暑くもなく(どっちなんだぁ〜〜〜)、、、ちょっと汗ばみながらの登りが続くわけでぇ・・・

大勢の人達が登っているのですが、もう既にずっと先を進んでいるようで、結局登りですれ違ったのは追い抜いた3名の方々と、下りてきた子供連れの男性だけの、静かな山行となったのでした。

登り1

登り2

二人の息遣いも荒くなってきました。「やっぱりキツイわよねぇ」「うん、ほんと、キツイ山だよっ!!!もう少し登ればなだらかになるから・・・その先で休もうよ」3合目を過ぎて更にひと登り、8時10分標高約1160m地点の少し広いスペースで休憩です。「そうそう、3年前もここだよね、ここで重いザックを下ろして休憩したんだよね」二人はそんな光景を思い出しながら、ミネラル飲料を飲み干しました。

ここからしばらくはなだらかな樹林帯を進んで行きます。沢から吹きあがる風なのでしょうか、時折冷たく吹きつけてきます。「やっぱし上は風が強いのかもしれないね」

緩やか

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