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チトカニウシ山(1445.8m)、北見峠の北東に位置する山スキーで人気のある山である、夏道は無い。2年前にJAJAさん達が強風で途中撤退(1258m付近)していた。昨年海別岳に登った時にそんな話しがでて、、、今年は一緒に挑戦しようと決めていた!

いつもの年の冬と違い暖気になったり雪が降ったりと、めまぐるしく変わる天候に「もう待ちきれない、狙うなら今週しか無い、予報は・・・ナヌ???また変わった?曇り時々雪???」、「もう決行しましょう!」そんな力強いJAJAさんの言葉もあって〜〜〜前夜は途中の道駅車中泊、翌朝2007年3月4日午前6時40分北見峠着。風は無いのだが山肌は白いガスに包まれていた。「どうするぅ〜〜〜これじゃあ何も見えないわよねぇ」「他のところにする?」「7時まで待ってみようか〜〜〜」・・・・・しかし天気は変わらない。

「とりあえずちょっとだけ、、、散歩程度にアンテナの付近まで歩いてみますか」そんなアキラメの雰囲気を漂わせながら無線施設へと続く林道を進んで行った7時20分。電柱沿いに小さなアップダウンを繰り返しながら進む。天気が良く無いせいか交わす言葉は少ない。私は一行と少し離れて後を追っていた。「まあ、とりあえず様子見だから、、、」視界が悪いだけに写すべき光景も無い。「このあたりから振り返ると天塩とか大雪の山が見えて来るのよ」2年前にそんな光景を目にしていたJAJAさんが言う。私は何も聞かなかったように俯いていた。

やがて前方にボーーっと霞んでアンテナが見えて来る。「あの付近までかなぁ・・・」私はそう思いながらシャッターを押した。「別に今年無理して登る必要は無いし〜〜〜来年だってこの山はあるのだから・・・残る問題は自分の体力次第か・・・ま、来年までは持つとしてぇ・・・」そんなとりとめのない思いが脳裏をかすめる。

北見峠をスタート
北見峠を出発  写真提供:JAJAさん

林道
林道を進む

無線施設が、、、
無線施設が見えて来る

「このあたりからかしら・・・」JAJAお姉さんがそう言いながら林道を離れて無線施設のある950mポコを巻いて進んで行く。後ろからJAJA妹さんが方向を指示するかたちだ。お二人だけの山行の時にはきっとそんな役割になっているのだろう。私はチラッと地図に目を通しながら一行に続いて行く。

天気は変わらず、無風の曇り空。誰もその行き先にこだわる事も無く、いつしか広く平坦な尾根を進んでいた。「ちょっと休憩しましょうよ」そう言ってザックを下ろした。「とりあえず行けるところまで、、、風も無いしね。1258m付近までを目標としますか!」特に異議を唱える人も無くプチシューを頬張る。

ポコを巻いて
950mポコは巻いて

広い尾根

広く平坦な尾根にはウッスラとトレースが残っていた。JAJAさんが上空を指差した、薄日が差していた。「こんな光景もシットリとしていてぇ・・・」そう思いながら一枚パチリ!「ま、これはこれでぇ〜〜〜今日はどうせモノクロームの世界なんだろうしぃ〜〜〜えっとタイトルは・・・『モノクローム!途中撤退のチトカニウシ』ってとこかな、、、とにかく少し写しておかないと・・・」

・・・ちょっと汗ばみながらザックを下ろして小休止!「これからよね、いよいよここらから登りが始まるんだよね」2年前の記憶を呼び起こすようにJAJAさんが言う。標高約980m地点付近からは段々と斜度が増して来るのだ。
ところでこの日の足元は・・・最近の暖気の影響で固まった雪の上に昨夜降った数センチの雪、軽いラッセルが続いていた。フンワリ粉雪と言うわけには行かないが、ラッセルの辛さは無い。「これなら1258地点くらいまで登れるかもしれないね」私は滑りもちょっと期待していた。

平坦な尾根
平坦な尾根を行く

薄日が・・・
薄日が・・・

980m地点
980m地点から登りが始まる

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