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7月の3連休が始まった。当初は大雪山のお花見も考えていたのだが「混み合うしねぇ〜〜〜久々の芦別岳なんかどうかしら」「うん、最近キツイところやってないしね、行こうか」。芦別岳旧道コースは4年前に歩いていた、新道コースは久しぶりである。
7月13日、仕事から帰ってすぐに車に乗り込む、一路富良野市山部へ〜太陽の里キャンプ場に22時前に到着、ちょっと寝酒を飲んで早速シュラフにもぐりこんだ。

2007年7月14日午前5時15分、新道コース登山口に立った。上空は曇り空である「予報では9時頃から晴れるって・・・」「まあ、のんびりと歩いていればそのうち晴れて来るんじゃないの」まだ薄暗い登山道に入って行く。

登山口
登山口



ガイドブックでは芦別岳は上級コース、何と言っても標高差1401m、登り4時間20分(休憩含まず)である。旧道なら5時間20分となっている。一般的な登山者にとってはハードな山の分類に入るのだろう。特に、新道コースは残雪期の山頂直下が要注意だし、旧道コースはそのワイルドな登山道が行く手を阻む。

今回は迷わずに新道コースを選んだ、やはり体力的な衰えもあるだろうし、最近の私達は花ありきの山行が主体となっている。無理をするよりもゆっくりと山を楽しみたい。とは言うものの・・・スタート直後の急登を終えて鶯谷までの長い尾根歩きが始まった。見通しはきかないし、単調な登山道である。とにかく我慢しか無いのだ。呻吟坂(序曲)と言う標識が目に入った。「しんぎんさか」と読むのだろうか、うめき苦しむ坂なのだろうが、、、序曲とあるだけに急登はすっきりと終わる。しかし少し進むと第一楽章〜第二楽章〜フィナーレへと登りが続いて行くことになる。「呻吟坂 負けるな」の標識を見てちょっとうろたえるのだった。

序曲

負けるな
呻吟坂(負けるな!!!)

この付近は、初めて登った時も、旧道コースから登って下りに使った時も、とにかく長く感じた。だが最初から覚悟していたせいもあるのか、、、順調な滑り出しで「見晴台」に着いた、6時40分。「何も見えないねぇ・・・」おばさんが不満そうにつぶやく、、、開けた視界の先は真っ白だった。「まだまだ7時前だからね、、、ま、山頂に着く頃には晴れるんじゃないの」私は上空を見上げながら自信無さそうに呟いた。どうひいき目に見ても晴れて来そうな気がしなかったから・・・

登山道脇のイブキトラノオを見ながら、なんとなく昔?歩いた記憶を感じて回り込んで行く登山道、やがてその先に鶯谷の標識を見て納得する。ここまで約2時間、さすがにあまり花が無い山行では私達のペースも捨てたものでは無い。おばさんはそのまま休まずに進んで行く。「まあ、いいか〜〜〜これからだから・・・」

見晴台
見晴台

鶯谷
鶯谷(覚太郎コース分岐)

鶯谷を過ぎると尾根はグンと細くなる、足元を見ると右側がスッパリ切れ落ちている箇所が多くなるので注意が必要だ。木々の間からチラホラと、、、いや結局白いガスが一面にたちこめ時々途切れた瞬間にチラッと見える山容にあわててシャッターを押すだけ・・・あの岸壁に刻まれたXルンゼは見える筈も無く、、、

それでも登山道脇に見られる花々を時々カメラにおさめて登って行く。ちょっとした岩場もあるが、ゆっくりと慎重に登れば問題は無い!

雲海じゃ

岩場じゃ


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