杉沢出合いへ、そして尾根へ取り付き

10時50分、823m標高点通過、先行トレースはその先から大きくカーブしている林道を忠実に進んでいます。しかし昨年ここはショートカットして進んだとのことで、おっさんとkoyaさんのGPSにはしっかりとその情報がインプットされていました。
「さて、どうしましょう、トレース通りに林道を進むか、ラッセルしながらショートカットするか?」結局はショートカットすることになりました。

さてさて、これがまた大変な重い雪で、そのうえシールにまとわりつき徹底的に悩まされることになったのでした。シールにはもちろんワックスを塗りましたが、それでもシツコク、ベトベトベトコリン!

「なんじゃーーーこりゃぁ〜〜〜重いーーーっ」、たまらず途中で大休憩しながらもワッセワッセとラッセルを続け、12時5分やっと林道に出ました。約1時間強の格闘ですっかりと疲れた一行はザックをかなぐり捨て、その場にヘナヘナと座りこんだのでした、ふーーーっ、シンド!

林道へ出て休憩
林道に出て休憩

ここで少し休憩してさらに林道を進みます。「もう少しだよーっ、もう少しで杉沢出合いだよーーー、そこで昼食にしまーーーす」そんな言葉に途端に元気になった一行、12時55分、杉沢出合い到着です。
早速カップメン等を食べコーヒーを飲んで大休止、さあさあ、いよいよここから本格的な登りが始まるのです。

「いきなりの急斜面だったよね」おっさんが心配そうに言うとkoyaさんは「少し沢へ入ってから尾根へ登れば問題ないですよ」、そんな言葉にホッとしながらヨッコラショとザックを背負いトレースを、、、ありゃりゃ、なんとトレースは夏道を忠実にいきなりの急斜面をジグを切りながら登っているではありませんか〜〜〜「うーーん、しゃあないですね、このまま行っちゃいましょう」とkoyaさんを先頭に急斜面を登りはじめたのです。

ワッセワッセと急斜面でのキックターンが続きます。登るにつれて反対側の斜面は思いきり落ち込んでいるわけであり、反対側へ倒れると間違い無く落ちて行く、わ、け、で、あ、り〜〜〜「気をつけて〜〜〜」、ヒヤーーーッの連続です。おまけに踏み固められたトレースはシールの効きも悪く、ズルッ、ズルズルっと滑り落ちそうになり、、、

慎重を期して、先頭を行くkoyaさんを除いて途中でスキーを外し徒歩に切り替え!なんとか尾根の急斜面を登り切ったのでした!

急斜面をキックターンを繰り返す
急斜面をキックターンを繰り返しながら登る

ここからは概ねなだらかな樹林帯を進みどんどんと高度を上げていきました。14時55分1250m地点通過、しかしこの頃から一行の足取りはどんどんと重くなり、必然的にペースも落ちてくるわけで、、、

無理もありません、重いザックを背負いながら長い林道歩き、ラッセル、緊張の急斜面でのキックターン等など、もう6時間も行動が続いているのです。

樹林帯を進む
樹林帯を進む

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