吹き荒れる強風と広がる雲と・・・

1445mピークから沙流岳岳へと続く稜線を進みはじめました。大きな吹き溜まりによるアップダウンや樹林帯が行く手を阻みます。強風は少し避けることができますが、このアップダウンは、簡単にコルまで滑り降りると目論んでいた一行を予想外に苦しめ、シールをつけたままで右に左にと蛇行しながら進むことになり、「ちょっと休憩しますかぁ〜〜〜」と叫んでしまう状況だったのです。

樹林帯

アップダウン

稜線上の南側に向かって雪庇が大きく張りだしとても歩きづらくなって来ると、少し高度を下げ距離をおいて雪庇を見上げるような感じでラッセルしながら進むことになり、「何か暗くなって来ましたね、、、風も強いね、、、」ミネラルドリンクを飲みながらそんな会話をしていると、突然青空が広がってきて、日差しがパーーッ照りつけてきて「ほらほら、青空だよ、晴れてきたよっ」

突然青空が・・・

前方には沙流岳が輝いて見えて来るわけであり、「こりゃあ山頂に立ったら、おおおっ〜〜〜ぉの大展望かもしれんぞおぉ・・・」おっさんは期待に胸を膨らませるわけでぇ!!

沙流岳

しかしあっと言う間に上空は鉛色の雲で覆われてきて、「こりゃあまだ相当風が強いんだね、でも風が強いってことはさ、一気に青空だってあるわけだから・・・」力無い言葉が囁かれていたのでした。

上空は曇り空

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