沙流岳山頂直下を行く

沙流岳がどんどんと迫ってきます。しかし天気は一向に回復する兆しは無く、時々チラッと見える青空もすぐにまた流れて来た雲に隠れてしまうわけであり、暗い空の下に尖った山頂を見せる沙流岳は事のほか厳しく見えてきて、ラッセルする足取りを重くするのでした。

沙流岳
前方に沙流岳が見えて来る

疲れの出てきたおばさんも最後の力をこめて先頭に立ちました。重い雪が足元を覆います、少し力のいるラッセルでした。でもそれよりも強い風とどんよりとした空の下を行く環境は確実にモチベーションを下げてきているわけであり・・・

おばさんラッセル

やがて山頂直下に来ると一面真っ白な急斜面が広がり、重い雪に耐えながら雪庇を避けて北側に回りこむと、今度はクラスト気味の雪面となり、足元をとられながらも小さくターンしてぐんぐんと高度を上げて行きました。

おばさん行く

強風が雪面に雪煙を上げていました。おばさんは下を向きながら懸命に登り続けました。

おばさん耐える

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