難所を登りきると沢の様相は一変してきます。なだらかになり広くなり、、、そして風も無くおだやかな日差しが照りつけ、ジットリと汗をかきながらも心地よい感触に包まれながら登って行く一行だったのでした。
「そろそろですかね、あの方向で行きますか?」あのQさんが尾根にあがるタイミングを狙っています。「良いんじゃないですか」koyaさんの何となくどうでも良い的な?声が聞こえていました。 「あのQさん、先頭でお願いしますよ、私は取材するんで・・・」ちょっと疲れ気味のおっさんはそう言ってラッセルをさけ物憂げにカメラを手にしていたのです、、、「頼みますよ、アップで撮っても良いから、格好良く撮ってね」あのQさんはニヤリと笑ってラッセルを開始しました。
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