秋彩賛歌が聞こえるよ・・・
ニセイカウシュッペ山(1878.9m)
 中越コース

2003年9月7日(日)、おっさんとおばさんは午前4時に車に飛び乗り、一路上川町を目指していました。道央高速を旭川北ICで下りて上川町が近づくにつれて、なにやら怪しい雲が低く流れていたのです。
「大丈夫、今日は大丈夫だって」おっさんはそう言いながら車のハンドルを握り締めて口笛を吹いていたのでした。

中越から林道へ入り約13km、(途中2箇所ゲートがありますので、鍵ナンバーを事前に確認)、林道の途中で見事な表大雪の山々が目に飛び込んできました。「ほっほ〜〜〜こりゃあ今日は最高だよ、見晴らし台からの展望に、乞うご期待と言ったところだねぇ」おっさんは大声で叫んで登山口へ向かっていました、、、と言うことはそのまま写真を撮らずにということであり、、、これが後々後悔することになるわけでぇ〜〜〜

(一昨年登ったときに比べると、登山口までの林道はすっかり整備されていました)

なだらかな斜面を進む

午前7時10分、登山口出発です。山頂まで5.2km、まずは淡々と続くなだらかな斜面を進みます。時折見せる山肌にはしっかりと紅葉模様が確認できました。「本当、今年の紅葉は早いんだねぇ」おっさんとおばさんはそう言いながら黙々と登っていったのです。

山肌を包む紅葉

見晴台が近づくにつれて、紅葉は一段と華やかさ、鮮やかさを増して目に飛び込んでくるわけで、「うっわーーーきれい!」そんな感嘆符のついた言葉が炸裂していたのでした。

高度が上がるにつれて、木々の間から表大雪の山々がチラホラと見えてきているのが感じられます。「もう少しで見晴台だから・・・」おっさんとおばさんは少しペースを上げて登りました。

紅葉は一段と鮮やかに!

8時35分見晴台到着です。おっさんはあわてて視線を向けました。「あ〜〜〜なんてこったぁ〜〜〜」林道途中で見た、あの雲ひとつない表大雪の山々は雲の衣装を着始めているわけであり、、、いくらフウフウと吹いても一向に消え去らず、、、

おっさんはちょっと落胆しつつも「うんうん、やっぱ雲を抱いた山容が一番だよなぁ〜〜〜」などと周りに聞こえぬような小さな声で呟いていたのです。しかし、それはまあそれなりの美しさはあり・・・

ここで教訓 : とにかく美しいと思った時が写す時、後でも見れるなどと決して思うな!

表大雪の山々
表大雪の山々

登山ものがたり

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