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2002年11月4日(祝)、おっさんとおばさんは久山岳登山口に立っていました。久山岳は以前にも登っていたのですが、山頂から見る芽室岳の印象が忘れられず、再度の挑戦となったのです。

今年は雪の訪れが早く久山岳はうっすらと雪化粧、そして芽室岳はもちろん真っ白に光り輝いているわけであり、、、
この日の十勝地方の上空には青空がグーーンと広がっているのですが、大寒気団の影響でしょうか、日高の山々の山頂部はうっすらとした雪雲に覆われていて、それは強風で吹き上げられている雪のようでもあり、、、

しかしそんな中で剣山と久山岳だけがくっきりと晴れあがり、おっさんとおばさんは意気揚々としてスタートしたのです 8時05分。

剣山と久山岳
晩秋と初冬が交差する  剣山(左)と久山岳

ガイドブックによりますと、この山は麓の宗教団体が登山道を維持管理していて、信仰登山もされているようです。
そんな良く整備された、カラマツ林に囲まれた林道をどんどんと進むとやがて行く手に久山岳が見えてきます。まだまだ遠いですね〜〜〜

「やっぱし、雪が積もっているようだね!まあ、がんばんべーーー!」おっさんはそう自分に言い聞かせるようにつぶやいたのでした。

林道を進む
行く手に久山岳が見えてくる

長い長い林道を歩くこと約40分、登山ポストがあらわれます。見ると昨日2組が登っているようです。今日は誰も登っていませんね〜〜。

登山ポスト
登山ポスト

天気は上々です、時折強い風が吹きつけますが木々にさえぎられているためか、あまり寒さはありませんでした。

このあたりから登山道にはうっすらと雪が積もっていました。「うーーーん、これは昨日降った感じだね」小さな沢を二つほど渉り、なだらかな傾斜の斜面をどんどんと進み、沢の水音を左に聞きながら尾根に乗ります。

小さな沢を越えて
小さな沢を渉る

前回登った時は「こりゃあ、楽勝だな!」なんて叫び、その後とんでもない辛い思いをした事を思い出しながら、おっさんは慎重に歩を進めました。

そうなんです、この山は助走は極めて長くなだらかなのですが、何と言っても標高差は約1000mです、伏美岳の標高差が1150mですから、標高は380m程低いですが同等の苦労がある事を知っておくべきです、と、おっさんは自分に言いきかせたのです。

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