2004年2月8日(日)、おっさんとおばさんは漁岳林道の入口に立っていました。林道には前日のものと思われるトレースがついていました。おっさんは雪を手にとって「おおおっ、パフパフだよっ、、、こりゃあ良いぞ」とニヤリとしながら呟いていたのです。 準備をしているとcountrymanさん、koyaさんが到着、午前8時20分、一行は漁岳を目指して歩き始めたのでした。 おっさんとおばさんにとって、漁岳は3回目の挑戦です。過去2回はいずれも4月上旬のどちらかと言うと残雪期、素晴らしい天気に恵まれた山行を楽しんでいたのでした。今年は厳寒期に登ってみようと言うこの日の狙いだったのです。 koyaさんとcountrymanさんは初めての挑戦、はてはて今日はどんなドラマが展開するのでしょうか・・・・ さて、気になる天気ですが、、、途中国道からは恵庭岳も漁岳も見えませんでした。どうやらうっすらとした曇り空、時々日が差す程度の、比較的おだやかな天気だったのです。 一行は黙々と歩いていました。誰も話しかける事もなく、ただひたすら林道を進み、「ちょっと休みませんかぁ〜〜〜」おっさんの掛け声でふと我にかえって「いっやぁ〜〜〜静かだねぇ〜〜〜、このまま山頂まで行っちゃうかと思った、あはは・・・」 9時20分、尾根とりつき、急斜面をジグザグと登って行きます。前日のトレースを拝借しながら、ターンを繰り返しちょっと開けたなだらかな地点に出て、ほっと一息。 「ん???見えてるぞ、見えてる、恵庭の頭だっ」こうなると途端に忙しくなり、カメラを構えて右往左往するわけで、「いっやあ〜〜〜ポイントはもっと先ですよ、、、ドッカーーンときますからぁ」 901mポコを巻いて漁岳から南西へと伸びる稜線を目指して進みます。振り返ると1175mポコが薄い雲に包まれて見えていました。「ちょっと風が強いのかなぁ〜〜〜小雪まじりのようだね」 |
1175mポコはちょっとうっすらと・・・ |
さて、稜線を目指してどんどんと進みました。そうすると不思議なもので、天気はどんどんと良くなり、ラッセルを続ける一行を美しく照らし出すわけで、周りの木々もそれに連れて輝きを増してきて、後ろから見るおっさんにとっては絶好のポジションになりつつあるのでした。 さあ、もうすぐです、ドッカ〜〜〜ンと大展望がぁ〜〜〜一行の胸は高鳴り、先行するcountrymanさんの足取り軽やかに踊っていたのです(うっそだぁ〜〜〜) |
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