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幌向川の源頭部をその山裾に持つ幌向岳(836.3m)を知ったのは、昨年のt@旭川さんからの情報であった。栗沢町の万字から長い林道を辿って大展望を〜、掲示板に美しい写真を貼りつけていただいた。今年は行ってみようかと思っていたところ、ネット友であるJAJAさんが登ったとのこと! その報告を見た方が「東尾根からのルートもある」とJAJAさんのページに書き込みされていた。
その方の情報を頼りに地図を見ながらルートを追ってみる。地図には無い林道から尾根に取付き稜線に上がって山頂を目指す、確かに長い林道歩きよりも変化に富んでいるようだし、距離的にも短い。

2006年2月20日、私達は夕張市紅葉山から国道452号で清水沢へ、夕張川に沿ってシューパロ湖へと進み、朝日に輝く夕張岳を見ながら、鹿島地区を過ぎて地図には無い林道入口へ下り立った。ふと見ると前日のものと思われるトレースが、「助かるね」そう言いながら8時25分、青空の下をスタートしたのである。

スタート
林道入口

林道
林道

高低差がほとんど無い林道は夕張川の支流に沿って進んでいた。ある程度の幅をもった林道で歩き易いのだが、右側の沢は結構深く、左の山側には樹枝に積った大きな雪塊があちこちに見うけられた。このところ暖気が続いていたし、今日も気温が上がりそうである。万が一落下して直撃でもうけたら、、、あるいは小さな雪崩でも誘発したら大変である。そんな個所は一人づつ離れて足早に通過するようにした。(そんな予想が当ってしまったのが帰路撮影の左下の写真で、ちょうど往路のトレース上まで雪塊が落ちて来ていた)

林道を約1kmほど歩いてトレースと赤いテープに導かれるように尾根に取付く。尾根上には林道跡?が更に続いていた。

雪塊が落下
落下した雪塊(帰路撮影)

尾根取付き
尾根取付き

時々地図を見るのだが、トレースはしっかりと尾根上を進んでいて、やがて二手に分かれた。ひとつはそのまま林道に沿って進んでいる登りトレース、もうひとつが林道と別れて尾根に忠実な方向の下りトレース。
私達はまっすぐに尾根を進む下りのトレースを進んだ。確実なのは登りのトレースかなとも思ったが、時間的にもかなり順調だったし(前日の?ラッセルに感謝)、木々をかわしながら尾根を歩きたいと言う気持ちが強かったのである。

林道跡を
林道跡を登る

尾根を行く

小さなポコを越えたり、細い樹林をかわしながら徐々に高度を上げて行くと、背後に広がる展望を感じて思わず振り向く。薄い青空の下には霞んだ山々が広がっているようだ。どうやら予想外の雲も流れていて風も強いようである。「ちょっと微妙かなぁ!!」とため息をつきながら登って行くと、今回のルートで一番の急斜面となる。

ハンドテストをすると10センチほどのところに弱層があった。その下の層はしっかりとした結合状態である。早めに尾根の高みに上がり、一人づつ離れて慎重に登って行った。

急斜面を
稜線手前の急斜面を登る

ジグを切りながら

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