735mポコから稜線を行く

急斜面を登り切り傾斜が緩んで来ると、稜線は近い。大木に積った雪模様が青空に映えて踊っているようにも見える。細い木々の間を進み西へ進路を取りながら稜線の一番高いところへと向かう。もちろん標識も何も無いからGPSを取り出して現在地を確認してみた。「このあたりだね!」大きな木の側が735mポコのようだ10時15分。

稜線に向かう
傾斜が緩むと735m地点は近い

735m地点
735mポコ付近

出発してからまだ2時間はたっていない、「トレースがあったおかげで早く着いたね!感謝だよっ」。ミネラル飲料を飲み干しすぐに山頂に向かって出発した。しかし、前日のものと思われるトレースはここで消えていた。

「ここからはラッセルか!」稜線に出ると風が強く吹き抜けていた。固めの雪で10センチ程度の浅いラッセルが続く。稜線上は多少アップダウンがありシールをつけたままヒールを開放して下ったり少し登ったり、でも高低差は小さく、なだらかで結構広いので歩き易い、ただし滑りは期待できない。

アップダウン
一旦下って

稜線歩き1
なだらかな稜線

前方には青空が広がっていた。視界が開けると遠望を確認する、大きな山塊が広がっているようなのだが・・・「あれは芦別岳? う〜〜〜ん、夕張岳は?」芦別岳方面は薄い雲に遮られてうっすらとしたシルエットが確認出来るだけ・・・夕張岳は全くその存在すら見せてはくれない。

「今日は外れかなぁ〜〜〜天気予報はスカッ晴れだったんだけど、絶対だと思ったんだけど」ちょっと俯き加減になりながら先へと進む。「あれが山頂かしら」おばさんが指差す、地図に目を落として「うん、近づいて来たね」

稜線歩き2

山頂部が見える
山頂部が見えて来る

この日のおばさんは快調だった、何処までも先頭を譲らない、どんどんと先に進んで行く。稜線は一段と広くなりなだらかになり、淡々と登って行く。

一段と広い稜線

スキーコーナーへ

次のページ

HOME