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2003年7月19日(土)午前6時過ぎ、三連休の初日とあってクチャンベツ登山口は車で溢れていました。今回は沼ノ原湿原、五色ケ原散策〜五色岳〜忠別岳避難小屋テント泊!おっさんとおばさんにとって2週連続の大雪山、しかも山中テント泊の山行だったのです。

登山口にはとてもきれいなトイレがありました。あっ、それから登山口までの林道のゲートには鍵がかかっていますので、事前に確認をお忘れなく。

さて天気は最高のようです、恐らく素晴らしい展望を満喫することが出来るでしょう。しかし山中テント泊ですから二人のザックにはそれなりの装備が積めこまれ、ズッシリとした重量感を受け入れながらの山行となったのです。
「ゆっくり行こうね、時間はたっぷりあるからさ、道中も長いし」おっさんはそう自分にも言い聞かせるかのように呟いたのです。
確かに五色岳までの延距離は約12km弱、そこから避難小屋まで約2.5kmですから、簡単に五色ケ原でお花見というわけにはいかないのです。

午前7時いよいよ登山口を出発です。少し進むと丸太で組まれた橋を通過、更にもう一つ同じような橋、慎重に歩を進めます。

りっぱなトイレ
駐車場にあるキレイなトイレ

丸太橋を渡る
丸太橋を渡る

やがて少しずつ傾斜が急になってきて、いよいよ尾根を登り始めたことを知るのですが、ここは思っていたよりもずっと急でしかも登山道は荒れており、大小の岩を跨いだり、木々の枝につかまったり、ヌルヌル状態で滑りながら(これはまだまだ序の口だったのですが)、息も絶え絶えに登って行くことになるのでした。

「こりゃあたまらんぞ」とばかりにザックを下ろし一服していると、「あのーーーっ、ひょっとしてホームページの・・・」ご夫妻で登っている方から声をかけられました。あっら〜〜〜今週も正体がばれてしまったのです。おっさんはしきりと恐縮しながら挨拶をしているのでした。今日はピストンで五色岳まで行くのだそうです。
「こりゃあ、明日か明後日のHPを見れば良いんだね(^_-)」と、プレッシャーまでかけられてしまい、、、あらら・・

さて、更に続く急登に途中2回ほど小休止してやっと沼ノ原の入り口に立ちました。視界が開けて上空には気持ちの良い青空が広がっています。「見えるかなぁ〜〜〜見えるぞきっと・・・」おっさんは少し興奮気味に呟いていました。

急登に喘ぎ
急斜面を登る

沼ノ原入口
沼ノ原入口付近

木道の上をどんどんと進みます、あたりにはワタスゲが揺れて湿原の雰囲気を盛り上げているのです。

「あっ、見えてるよ、トムラ、トムラウシよ〜〜〜」おばさんが叫びました、、、、、あぁ〜〜〜沼の彼方にトムラウシ山がその大きな山容に雪渓を散りばめながら広がっていたのです。そしてうっすらと流れる雲がひっそりと佇む湿原にちょっぴりアクセントをつけてぇ〜〜〜

まるで絵葉書を見てるみたい、、、」おばさんはその美しさにウットリ、「良いぞーーー良いぞ〜〜」おっさんはそう叫びながらシャッターを押していたのでした。

沼の彼方にトムラウシ山
沼の彼方に聳えるトムラウシ山

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