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クリンソウ(サクラソウ科)

昨年の夏山から冬の山スキー行を経て、今年の山歩きのコンセプトは「花」にしようと決めていた。きびしく辛い山ももちろんそれなりに、いやそれ以上に達成感はあるが、一度山の、自然の原点に戻って静かに花を楽しんでみようと思ったからである。

札幌市内の藻岩山(小林峠コース)や砥石山(中ノ沢コース)の自然歩道を歩いてみた。市内の喧騒からちょっと離れて一歩足を踏み入れた時、そこには驚くほどの自然の息吹があり、草花が美しく奏でていたのだ。
銭函天狗岳から始まった「登山ものがたり」、サクラソウが何故か無性に恋しくなり、定山渓天狗岳へ向かいサクラソウモドキを見ながら、「えりも、アポイ岳」へしっかりと照準を合わせた今回の山行だったのである。

2003年6月7日(土)午前9時えりものkusaさんkomaさんと待ち合わせ、えりも花紀行は始まった。今年は「野の花・山の花 北海道」でおなじみの、yamasご夫妻も一緒である。まずはクリンソウとの1年ぶりの対面であった、一面に咲き誇る沢へ下り立つ。

クリンソウ1

そしてそれは昨年同様見事に咲いていて、そのピンクの色彩を沢水のゆるい流れにまかせて佇んでいるわけであり、、、、、、それは一面に広がっていて、別世界に入ったような感覚に思わず歓声があがるのだ。

yamasご夫妻は初めて見るその光景に夢うつつ状態だ。

クリンソウ2

林道の両脇に咲き競うクリンソウ、そんな中をのんびりと歩きながら至福のひとときに酔う。

適度な日差しと暖かさ、シウリザクラが咲き、クマゲラが飛び、キツネの親子が昼寝する・・・シートを敷いてランチタイム!「贅沢だなぁ〜〜〜」私は思わず呟いた。

クリンソウ3

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