なだらかな登りで稜線へと向かう

スタートして間もなく、ちょっとした登りとなる。でもすぐにまたなだらかな登山道。等高線に沿うように特に汗をかくこともなく、稜線へ向かって進んで行った。

私はおばさんの後に続きながら、今年の夏山を振り返っていた。あの急登連続の「神威岳」、花いっぱいの「高根ヶ原〜五色ヶ原縦走」、そして遂に「カムイエクウチカウシ山」の頂きに立ち、頂点を迎えた。その後、「石狩岳〜川上岳」でひとつの出会いが実現し、さらに目標の「斜里岳」に登り、スローダウンしながら今日の坊主山へ〜〜〜

今年もまた充実した一年であった、素晴らしい山々と仲間に助けられながら、ケガもせずに今日を登っていることに、何となく神に感謝したくもなる。

ちょっとした登り

そんな記憶を辿りながら登って行くと、突然カラマツ林に変わってダケカンバの木々に囲まれた登山道となる。

ダケカンバの疎林帯

小さな沢(流れ)を2箇所通過する。ひとつは水場とでも言えるところで、沢水?が細い管で導かれていた。

小さな沢(流れ)

やがて足元に少し積っている雪を踏みながら歩いて行った。どうやら稜線に出たようである。登山口をスタートした時には十分な日差しをうけていたのだが、この頃から上空を薄い雲が覆いはじめた。「展望は無理かもしれないね」

雪が・・・

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