再度挑戦 夕張岳1667.8m「おばさん ころぶ!!」

1999年8月28日、花の百名山で知られている夕張岳へ向かいました。夕張岳は7月25日林道ゲートに阻まれ断念したのですが、花の季節が過ぎたとは言え登頂の意欲を断ち切れず、再度挑戦する事にしたのです。今回は事前に夕張市へ連絡し、情報を確認しておきました。「林道ゲートは閉じられているが、鍵はかけられていないので、入山可能」とのことでした。
天気予報は午前中は晴れ、午後から曇りとのこと、「まあまあじゃない?」などと言いながら、午前4時札幌を出発しました。途中長沼付近からすごいガス状態となり「これはまずいぞ」。夕張市紅葉山もまだガスの中です。気温が上がると晴れそうなガスでしたので、JR紅葉山駅でちょっと時間調整、そして南清水沢へ着くとガスがフワーーっと切れ、日がさしてきました。「これはいいぞおーーーー」とおっさんは叫び(お調子ものですね)明石町から林道へ突入です。
やがてゲート前へ、鍵はやはりかかっていません。車をいれてからゲートをきちんと閉め登山口駐車場へ向かいました。途中の林道は結構整備されていて、普通車でも問題なく走ることが出来ました。
6時30分無事駐車場へ到着です。きれいな可搬形トイレが設置されていました。もう20台ほどの車が止まっています体調を整え登山ポストに入山届けをすませ、6時50分、さあ出発です。

登山口ポスト

冷水、馬ノ背コース分岐

歩いて間もなくヒュッテへ向かう「馬のコース」と、「冷水コース」の分岐にぶつかりました。登りは冷水コースを行くことにしました。ゆるやかな登りから始まり、次第に傾斜がきつくなってきます。「先週末は登らなかったせいかな?」などと勝手に思いながら、でもきついんです。少し登っては休み、休んでは登り、そのうちやっとペースがつかめてきました。順調に高度をかせいでいきます。

7時50分、冷水の沢到着です。ここでは7、8名の方が休んでいましたので、私達はそのまま馬の背分岐を目指しました。第二の水場「前岳ノ沢」を過ぎると傾斜は比較的ゆるくなり、8時05分馬ノ背分岐へ到着です。分岐の左手は「石原平」と書かれており、シラネアオイの群生地になっていましたが、もちろんもう咲いてはいません。目の前には「滝ノ沢岳1352.8m(通称姫岳)」が美しい姿を現わしました。「うーーーん!!!だんだんいいぞーーー!!」などと訳のわからない事をつぶやき、10分ほど休んで出発です。傾斜はまたまた急になり、そして目の前には「前岳1501m」がすごい迫力でせまってきます。

冷水の沢

滝ノ沢岳

8時20分望岳台到着です。
展望は???ああっ!!手前左の「滝ノ沢岳」そして前方後方に芦別岳の山々が見事に広がっていたのです、芦別岳の手前の鋭く尖った山は吉凶岳でしょうか?そして写真では確認できませんが、きりぎし山がその白い山肌とのこぎり状の山容を見せていたのでした。約15分ほど、その場に立ち尽くしていました。でもまだ夕張岳の山頂は見えません。これからなんです。

芦別岳方面の山並


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