title

恵庭岳の岩峰
恵庭岳の岩峰(国道から)

天気予報はどんどんと好転して「晴れ」、2007年9月1日私達は恵庭岳の登山口を目指していた。国道からは恵庭岳の特徴ある岩峰が目に飛び込んできた。「こりゃあ今日は良いぞぅ〜〜〜」やはり天気が良いと心が弾むし、この時期になるとさすがに山々のお花も少なくなるし、勢い展望狙いということになる。今回で4度目の恵庭岳だったがこの時期に登るのは初めてであった。

恵庭岳は現在も山頂岩塔部が崩壊の恐れありで立ち入り禁止となっている。8合目の第二見晴台までの山行となるのだ。登山口には1台の車が止まっているだけだった、早速準備をしているとまた1台車が入って来た。午前7時入山届けに記入して登山口を出発した。もちろん快晴である。

涸沢を渡り林の中に入って行く、、、そして目に前に展開する光景に目を見張ることになる。3年前の台風でなぎ倒された木々で登山道は一変していた。確か樹林に囲まれてうっそうとしていた印象があるのだが、、、今は倒木で視界が開けていて明るい登山道に変わってしまった。「凄まじいって感じだぁ・・・」私は言葉を失いかけていた。

登山口
登山口

涸沢を渡る
涸沢を渡る

倒木
なぎ倒された木々の光景が凄まじい

そんな登山道も3合目の標識を見て落ち着きを取り戻す。樹林の中に入って行く、、、「あっ、あったぁ〜〜〜」おばさんが叫んだ。「アケボノシュスランが咲いてるよっ、きっと何か咲いていると思ったんだけど〜〜〜」。最近のおばさんの感?は鋭いものがある。行くところ行くところで目的の花をしっかりとゲットする。今回の恵庭岳でも「きっと何か咲いていると思うよ」と自信ありげに話していた。
そしてアケボノシュスランは咲いていた。ちょうど咲き始めたところで、薄いピンクの花びらが可愛らしい。今年はまだ見ていなかった私はしゃがみこんでゆっくりとカメラを向けた。

この山のツバメオモトの群落は凄い、そして今時期になるとまるで宝石を散りばめるかのように、その藍色の果実が斜面を覆う。「ダイモンジソウだよっ」おばさんがカメラにおさめる、この花は結局この一箇所で見ただけだった。他ではマイズルソウの果実やヤマハハコ、コガネギクなど・・・

3合目
3合目

シュスラン
アケボノシュスラン

ツバメオモト
ツバメオモトの実


ダイモンジ
ダイモンジソウ

登山ものがたりへ 次のページ HOME